ジャンプSQ.
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ジャンプSQ.コミックグランプリ結果発表!!

漫画部門 │ 準入選 │ 佳作 │ 審査員特別賞 │ 最終候補作 │   │ ネーム部門 │


浅田先生のアドバイス

世界観が絵柄にマッチし、作者の個性が良く出ています。しっかりした行動原理に、内面描写も巧みです。少年が仮想空間内に残っていた理由を、主人公と一緒に、読者もハラハラ出来るとなお良かった。センス等磨きながら個性を伸ばして欲しい。

編集部のコメント

ややアイデアに斬新さは欠けるが、物語もきっちりと構成され、自分の世界を描ききり、かつ読者に伝える魂を持っている。時折、顔や身体のデッサンが不安定になるので、次回作では画力を鍛えて、さらなる向上を。一度、現代劇に挑戦するのも○。

あらすじ

仮想空間ネットワークが高度に発達した世界。ネットにアクセスしたまま死亡してしまった人々は、“ロストマン”と呼ばれ、ネットワークを彷徨い混乱を招く。掃除屋“電葬社”で働くカエデは、ある日、削除出来ないロストマンに出会い…!?


浅田先生のアドバイス

絵は上手く、将来が楽しみです。ただデジタル処理で見栄えは良いのですが必要以上な効果も多く、読者が物語に入り込むのを邪魔しているように思います。シンプルに状況を把握させるコマを作るなど、基本を意識し漫画力を上げる努力を。

編集部のコメント

画面作りのセンスや拘りには高評価。また、画力は非常に高いのだが、好き嫌いのハッキリ分かれてしまいそうなタッチではある。主人公キャラの行動が、支離滅裂に見える部分があるのでネーム段階での整理を。23歳という若さは魅力的。

あらすじ

「名探偵――あらゆる謎に敢然と立ち向かう架空のヒーロー。彼らに共通するのは、事件そのものに遭遇する才能」超有名非架空小説、『天然探偵』の作者である六羽はそれを“事件誘因性体質”と呼び、自らがそのモデルであるというのだが…。


『ベルゼ』  うみくらげ(23歳・新潟)

浅田先生のアドバイス

主人公のキャラがしっかり立っているので、細かい事を意識せず楽しんで読める。読者の感情に訴えかける場面も多く、それが素直に心に響きます。主人公の亡き父と居候先の父、キャラの配置も上手いです。この物語の続きが読みたくなる作品です。

編集部のコメント

物語の構成はやや凡庸で、展開が読めてしまう作品ではあるものの、主人公ベルゼのデザインとしての可愛らしさや、素直に読める点を評価。敵側の行動原理がご都合主義に見えてしまうので、次回作では注意して下さい。さらなる画力向上も必要。

あらすじ

魔界の王子であったベルゼは、父親を殺した相手を倒すべく修業をするため、地球のある家族の下に舞い降りる。だが、悪魔を成長させるのは怒りであると話すベルゼは、父親の豊かな愛情を受け育ったせいか、誰に対しても怒った経験が全く無く…。


『意茶里羽』  伊芸守(29歳・沖縄)

浅田先生のアドバイス

絵の迫力は○。対決の構図も分かりやすいが、3人をそれぞれ均等に描いているために、感情移入が難しかった。最後の場面もサブキャラが全てを語る展開なので、爽快感や、達成感が薄くなってしまったのが残念ではある。

編集部のコメント

斬新さや独自性にはやや欠けるものの、迫力のある描線と、読み手に丁寧に物語を伝えようとする姿勢は◎。だが、主要なキャラが3人いることで、読後の印象が薄くなってしまったのも否めない。魅力的な台詞回しは評価出来る。

あらすじ

弱小高校の野球部に入部してきた泉は、全国に名を轟かす強豪中学出身の選手で、驚くべき能力を見せつける。だが彼は中学時代ずっと球拾いをさせられていたお荷物だと言う。そこに、彼の中学時代の四番バッターが現れて…。



『雨』  椎名聡(23歳・滋賀)

浅田先生のアドバイス

親しみやすい作風の中にナチュラルな爽やかさがあるので、その個性を磨こう。アクションシーンがしっかりと描けるようになると、作品の幅は広がるはず。また、次回作からは設定、演出にも読者へのサプライズを意識して。

編集部のコメント

物語は平坦で、意外性は無いものの、物語作りの基本は抑えている。今後の課題はアクションシーン。いま何が起こって、それをどこからの視線で捉えているのかを、試行錯誤しながら描いてみよう。人物の絵柄は魅力的である。

あらすじ

1700年代、江戸。とある店の用心棒として雇われた青年・愁介。だが実は彼は、幼い頃から殺人者として育てられた、徳川暗殺部隊の元若頭であった。だが、表には出すことが出来ない秘密を知る彼を殺すべく、刺客が現れ――。



『ラブキート』  寺田としや(20歳・埼玉)

浅田先生のアドバイス

主人公がかなり普通じゃない事をやっているにも関わらず、隣にいる友人があまりにも普通というのがモヤモヤします。主人公には、自分の目的すら忘れるところまで極端にキレて欲しかった。

編集部のコメント

突拍子も無いアイデアではあるものの、それが笑いに繋がってはいない。主人公の偏執的な愛情をいかに読者に笑ってもらえるかに腐心してみよう。そのためにも、主人公周りに配置するサブキャラの立ち位置、言動の再考を。

あらすじ

『蚊を千匹ハートマークで書き囲めば蚊が変身して彼女になる』という、古くから日本に伝わる伝説(?)に挑戦する、と言い放つ主人公。実は彼には彼女が出来ない様々な理由があり、迷信を頼るしか打開策が無かったのだが…!?



『水導師』  山岡紀子(22歳・京都)

浅田先生のアドバイス

個性的な雰囲気を持っていて、絵も上手いのですが、他者を拒絶した主人公の独白が非常に多く、読者の感情移入を妨げてしまっています。漠然とした感情の爆発ではなく、どんな感情で覚醒出来たかなどの説得力も必要だった。

編集部のコメント

独自性があり、絵も必ず上手くなるはず。しかし、漫画作りに置いて重要な“読者の存在”をまだまだ意識出来ていない。自然に読ませる台詞回しや、コマ運びのテンポを工夫したりする事で漫画力は格段に伸びていくはず。

あらすじ

母親が十年前に心を閉ざした原因は全て、不可解にも血の海で死んでいった父親の浮気であると信じて疑わなかった主人公。だが、ある時、彼の下僕と名乗る不思議な女性が現れて、彼は自らに定められた運命を知る事となる…。



『カミカゼ』  南郷田(28歳・東京)

総評

45Pという長さを飽きさせず、最後まで読ませるネーム力に高評価。主人公が何故ここまでサッカーが上手いのか、最も重要な点に説得力を欠いたのが難点。

あらすじ

情熱の国スペイン。闘牛、オペラ、ガウディ、そしてサッカー。商店街のくじで特賞が当たった主人公は、スペインに降り立った瞬間、U−18日本代表の選手“カミカゼ”と勘違いされ、チームの救世主として期待されてしまうのだが…!?



『少年メテオ』  杉山実(33歳・東京)

総評

非常に壮大な物語を頭の中で描いているのであろうが、投稿された45Pの読切の中にはそのエッセンスしか見えず、ここで終わられても…というのが正直な感想。だが非常に特異な才能であるのは誰もが認めるところ。

あらすじ

ある日突然、平穏な毎日にオワリが訪れた。僕らの最後は病気でも環境破壊でも戦争でもなかった。煉獄「メタ」を巡り数百年戦い続けて来た王国と帝国であったが、ある日、遠く異界より召還された星により帝都は消滅への一路を辿り…。