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杉作 我々は男性ですから、女性っぽい人が好きなのは当然だと思うんですよ。女性は男性っぽい人が多分好きだと思うんですよ。だから、今、世の流れとして、ついイケメンと考えると、イケメンのイメージがちょっと女性的、中性的な、すごく涼しげな人という。
服部 小栗旬さんとか、そういう感じの、はい。
杉作 世間ではそうなってますけど、いやー、女性の股間に届いてるのはそうじゃないと僕は信じてるんですよね。
―― どういう系ですか?
杉作 男から見ると、そういう男がモテるんだろうなと思うかもしんないけど、女性が欲してるのは、やっぱり自分の持ってる女という性からかけ離れた人でしょう。やっぱり男性的な人だと思いますよ。
―― 真に欲するのは。
杉作 ええ、真に欲するのは。だから、それが今だれなのかは僕もちょっとわかりませんけど、一昔前で言うと、ジャイアンツで言うと呂 明賜選手みたいな人(笑)
―― 男性的なのは間違いないですけど。伝わらないかもしれませんね。
杉作 伝わらないね。ちょっと、マイナーではないけど、古過ぎたね。
―― 微妙なとこですよね。ああ、ああ、えーっみたいな感じですね。
杉作 呂選手は、あれは何でかというと、今、長嶋茂雄さんって言おうと思ったんだけど、今の読者の人だと、おじいさんになってからしか知らないから。テレビの解説で、呂選手が出てきて打ってたんですよ。そしたら、長嶋茂雄が「最近、こういう男性的なバッターが日本にいなくなったね」と言ってたんですよ。「この男はね、このバッターはね、男性的で侍のような、うーん、男性的ですね、彼は」と。「ほー、今、日本で言うとだれですか」とアナウンサーが言ったら、長嶋茂雄さんは「うーん、うーん、まあ、強いて言えば私」(笑)
―― 最高ですね(笑)
服部 ちゃぶ台ひっくり返し……。
杉作 「強いて言えば私」と言った後、放送事故があったのというぐらいシーンとなってました(笑)笑うわけにいかないし。
―― 突っ込みづらいし。
杉作 どういう顔で受けりゃいいんだろう。いや、多分そうじゃないですか。
服部 男性的、そうですね。
杉作 だから、服部さんが描かれているビーフネスみたいな女性は、読者からの返りが多いと言うけど、多いのは当然ですよ。やっぱり、あれはまさに、ほんと女性的な、よくぞあそこまで女性的なキャラクターを一人で、担当さんもいるとはいえ、こんな個人作業で抽出したなと思ってね。これ、アニメならまだ、合議制じゃないけど、いろんな人の意見聞いて、あれなんでしょうけど、さすがですよ。
服部 ありがとうございます。
杉作 これはいけますよ。
服部 ほんとですか。
―― いけますか?
服部 まだまだ活かしていくべきかもしれないですね。
杉作 これは大事に大事に。
服部 はい。
杉作 まだ連載続くんでしょう?
―― 今のところ、まだ打ち切りは言われてないんですけど。
服部 怖いんですよね、ほんとに。
杉作 やっぱり「ジャンプ」は怖いの。厳しいんですか。アンケートが悪いと、駄目になっちゃうんですか。
服部 厳しい世界ですね。
杉作 これは厳しいですね。
服部 売れるんだか、どうなんだか、わかんない。全然わかんない世界なんで。
杉作 これはでも、これは売れるでしょう。
服部 ほんとですか。
杉作 ええ。特に主人公の二人好きなのは、多分、掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)さんだと思いますけど、ビーフネス好きな人は僕派ですよ。掟さんは多分、主人公とヒツジの子(ラムネス)ですよね(笑)
服部 好きそう。
杉作 あっちは掟さんと宇多丸さん(ライムスター)に任せればいいでしょう。
―― 宇多丸さん、掟さんと女性の好みはぶつかったりするんですか。
杉作 よく、モーニング娘。の応援をしていましたけど、口きかない時期が一年近くあった。
服部 そうなんですか。応援、あれで。
杉作 口きかないというか、仲悪かったというか。
服部 そうなんですか。
―― モーニング娘。で揉めて。
杉作 ええ。まあ、ささいな話ですけどね。石川梨華さんが卒業のときに、矢口真里さんのスキャンダルを見て、宇多丸さんと掟さんが一生懸命活動してたわけですよ。僕としては、石川さんの卒業をまず優先させてくれと。石川さんの一生に一回しかない卒業というのを優先さすためにやってほしかったんですけど、石川さんの卒業の日にも矢口さんの帽子かぶってきてましたから、僕はもう、これは話し合うことは何もないと(笑)
―― それで(笑)
杉作 それでもう、殺すって言ってたんです。それで、ちょうどその時、宇多丸さんたちの後輩の方がいて、その人の誕生パーティーが大岡山ってとこであって、電車で向かっていく途中に、宇多丸さんも多分この後来るだろうと言ってた。僕、会いたくなかったんで、殺すって言ってたんです。宇多丸さんが来たら、おれは今日は殺すって言ってたんです。そしたら、やっぱり今のこの情報化社会というのは恐ろしいですよ。誰かが、電車の中で「宇多丸さんを殺す」と言ってたのを、電車のそばに座ってた一般の方々がミクシィに書いたらしいんですよ。
服部 杉作J太郎が……。
杉作 宇多丸さんを殺すと言っていたと。それを宇多丸さんがミクシィでチェックして、宇多丸さんを殺すと言いながらも、僕もそんな強気な人間でもないんで、宇多丸さんが来たら来たで仲よくしようと思ってたんですけど、飲み屋に入ってくるなり宇多丸さんが、「杉作さん、僕のことを殺すらしいですね」と言うから、「えっ、何でそんなことを知ってるんだ」と。「電車の中で、ここに来る途中に言ってたそうじゃないですか」と、日本は今すごいですね。
服部 怖いですね。
杉作 走ってる電車の途中でしゃべってたことが、もうネット上に上がってしまうというね。
服部 そうですね。
杉作 ほんと、ちょっと前のKCIAみたいな時代ですよ。韓国旅行中にめったなこと言えないとかね。今から二十年ぐらい前に、落合信彦さん全盛のころによく言ってましたけど、もう今は日本がそうなってんじゃないですか。だから、ファッショじゃないんですけど、日本は今、情報によるファッショがね。
服部 情報によるファッショ。
―― 始まっていますか。
杉作 情報解禁による自由がゆえのファッショというんですか。
―― 情報・監視社会ですね。
杉作 さすがだね。おれは、こんな息苦しい世の中でいいのかと思いますけどね。
―― いや、ほんとですよ。
杉作 言論の自由イコール一番不自由だというね。
―― なるほどね。
杉作 だから、タレントの方、アイドルの人なんかは痛感してるんじゃないですか。
服部 ネットにも上がっちゃいますもんね、そういう。
杉作 ネットに上がっちゃって芸能活動をやめた人とかもいるんでしょう。
服部 よく、ブログとかもありますしね。
杉作 そんなことでいいのかというね。
―― いや、ほんとですよ。
杉作 僕らも知りたいのかという話ですからね。
服部 そんな、見たくないとこまで。
杉作 そうでしょう。アイドルがラブホテルに行ってるとこなんか見たくないですからね。
服部 ほんとですね。
杉作 想像はしてみたいんですけど、見たくはない。
服部 はい。
―― 想像で止めたいですよね。
杉作 そうです、そうです、想像で止めたいです。
―― やっぱり出ちゃうと、幻滅しちゃうといいますか。
杉作 出ちゃうと、ちょっともうつまんなくなっちゃう。
杉作 怖いよ、世の中。
服部 大変でしょうね、今。
杉作 だから、ちょっと話を戻しますと、エロスをファンタジーでとどめておくというのは大きいことだと思うんですよ。
服部 ファンタジー。
杉作 ええ。
服部 そうですね。
杉作 だから、すごくリアリティのあるエロスというのもあるじゃないですか、片っ方で。
服部 そうですね、はい。
杉作 それはどうなんだろう。だから僕、AVは全然だめなんですよ。
服部 そうなんですか。
杉作 (〜AV談義は掲載出来ないので話は漫画に戻り)この漫画は絶対売れますよ。
服部 そうですか。
杉作 だって僕、たまたま、だから、それ以外読んでなかったんですけど、こんなおもしろい漫画があるのかと思いましたもん、見て。
服部 ほんとですか。
杉作 ええ。
服部 ほんと僕も売れてくれないとね、単行本売り上げ……。
杉作 ゼッタイ売れると思いますよ。絶対アニメになるよ。
服部 そうですか。
杉作 これがアニメにならなかったら、何のためのアニメだったんだろうと思いますよね。
服部 そうですか。
杉作 ええ。この声を当てるために声優さんは存在したんだと思います。ほんとに来るとき、これはここだけの話でいいんですけど、言いながら来たんですよね。「いや、ほんとね、ついてるね、これは。今日はすばらしいよ」なんて言って。これ多分、声、平野さんがやるから。
服部 多分無理でしょうけど…。
杉作 (無視して)ええ。「そしたら、服部さんと知り合いになっといたら、平野さんに会えるってことだね」なんて言ってね。
服部 そういう発想もありますね。
―― そうなったら最高ですね。
服部 平野さん、いいっすね、好きですよ。
杉作 いや、平野さんしかないんじゃないですか。だって、いろんな声出さなきゃいけないじゃないですか。悪い時の声と、かわいい声と、困ってる声とか。今、変幻自在にいろんな声が自由に出せるといったら、僕の知る限り、平野さんしかいませんから。
服部 色々やってますもんね。
杉作 ええ。だから、熟女っぽい声と、かわいい声、両方出せるといったら平野さんぐらいじゃないですかね。
服部 ってことになったら、それはうれしいんですけどね。
杉作 これは絶対、面白過ぎますよ。
服部 ほんとですか。
杉作 ええ。
服部 会いたいですね。
杉作 ほんと、すごい心地よい萌えぐあいが。
―― ありがたいですね。
服部 何とかなんないですかね。
杉作 だからやっぱり、心地よい萌えが描けるというのは、心が優しいんだと思いますよ。
服部 優しい。
―― 津山出身の。
服部 田舎のあれですから、そういうのはあるかもしんないですね。
杉作 やっぱり、だって最終的にどの話も優しい気持ちでエンディングを迎えられますから。ギャグでも、最後ワーッてなる、いわゆる、あるじゃないですか。
服部 ぐちゃーっと。
杉作 ワーッてなって、ぐちゃぐちゃになって、ギャーッみたいな方と、ではないですよね。
服部 『マカロニほうれん荘』みたいな。
杉作 そっちじゃないですもんね。
服部 はい。
―― それは何でそういう落ちにするのかな?
服部 落ちはやっぱり、ギャグもだから、いわゆる昔のギャグ漫画、ギャグっていうギャグ、ギャグで押すギャグとキャラクターで押すギャグというのがあるんですけど、僕、多分、キャラクターを生かした上でギャグをやるという。
杉作 そっちですよね。
服部 昔、だから、『マカロニほうれん荘』にしてもそうだし、山上たつひこ先生とかもそうだし、江口寿史先生の初期とか、むちゃくちゃで、すぐわけわかんないギャグやるみたいなのがあったと思うんですけど、そういうのよりはもっと、言ったらギャグを生かしてキャラクターをつくりたいみたいなので、だから、僕も半分ストーリー、もとは手塚賞とかストーリーなので、単にギャグじゃなくて、無意識ですけど、そういうふうになってるのかなという感じは。
杉作 なってるんでしょうね、なってるでしょう。
服部 はい、そうですね。
―― 落ちはいつも弱いんで、直さすんですけど。
杉作 でも、その直しているのがすごくいいんですよ。
―― ほんとですか。
杉作 すごくいいですね。じゃ、担当さんとの息がぴったりなんですよ。
―― いや、どうなんですかね。
杉作 無理がないですもん、エンディングが。
―― 売れればいいですね。
服部 売れるといいんですけどね。
杉作 僕らもだから、『やる気まんまん』も無理やりエンディングを変えたんですけど。
服部 そうなんですか。
杉作 もとはちょっと違ってたんですよ。戦いに負けて終わりだったんですけど、僕はやっぱり、最後それじゃ嫌なんですよ。やっぱり岡元さんと中野さんがああいうふうにならないと。
服部 いい感じでしたね。
―― カタルシスというか。
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