ジャンプSQ.
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藤田和日郎先生 直撃インタビュー 完全版
 



――最初にマンガ家をめざされた経緯って、どういった感じでしょう?

どうにもお話を考えるのが好きで好きで、そんな時、高橋留美子先生のダークな短編『闇をかけるまなざし』を見て、すごくおもしろくて、自分も描きたくなったんです。

――そんな修行時代の葛藤とか、影響を受けた作家さんや作品はありますか?

今も先輩方には影響、受け続けてますよ! 高橋葉介さんのあのカッコ良さは震えるほど。夢幻魔実也は死ぬほど好きです。吉田聡さんはもう、「男」を描きたい自分の憧れですね。笑わせてもらった量も一番。そして諸星大二郎先生に心酔しなかった自分世代の漫画家っているんでしょうかね! とにかく修行時代は、ネームをつき返されたら、自分の悪いトコをさしおいて、編集さんにカッカカッカ怒り狂ってましたよ。「なんでこれがダメなのよ〜」って。短気なもんで、ダメだと言われたネームをそのままにしておくのがガマンできなくて、その週のうちに直して持ってって「君ばかりに時間さくわけにいかないんだよ」とか言われてました。今、その時のネーム見るとホント面白くない。いやはや、スティーブン・キングの言ったように「編集者の言うコトはたいてい正しい」かァ。まいったね。

――今や、若手作家さんに影響を与える側ですよね。安西さん、雷句さんなど、多くの実力派作家が藤田組からデビューされていますが、"新人育成"は意識されているのですか?

「ここに来たら、全員マンガ家になって出てってよ」と言ってます。だから、この仕事場にいる間はマンガ描くことに関する以外のハナシはないですね。そんなハナシが大好きだし、はっきり言ってそれ以外のハナシをオレに求められてもできません。面白くない男なんですぜ。オレって。

――いえ、本当に噂通りアツイ快男児ぶりです。今後こんな物語をお描きになってみたい、というものはあるでしょうか。そして、そんな先生にこそお聞きしたいんですが、ずばりプロ作家とはなんでしょう!?

今は、おとぎばなしの世界がおかしくなって、こっちの世界に迷惑をかけるハナシを一番描きたい(笑)。それだけです、快男児なんて言われても本人は違うんですよ、ほんと面白くない男ですぜ、オレって。マンガとは、押しつけがましくないけれど、楽しかったり、どきどきしたり、軽く考えさせられる娯楽。そしてプロ作家とは、それを自身の「血」で描いている人だと思います。

――どこまでも、熱い血潮を感じます。どうもありがとうございました!!