ジャンプSQ.
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中村光先生 直撃インタビュー 完全版





――では、おうちや街関係のお話になったところで、マンガ家になられたきっかけなどお伺いしたいです。

中村:父の描いた絵が家中に散乱していて、私も小さい頃からよく描いてはいたんです。で、初めて読んだマンガは『ドラゴンボール』だったんですが、絵を「マンガ」で表現するやり方があんのか〜って目覚めて。絵をスケッチブックの上でつなげて描いてみたら、おもしろくて。本格的にマンガ家を目指したのは中3からです。

SQ:けっこう早い時期にストーリーものを描かれて、デビューは17歳でしたっけ?

中村:16歳…高1でした。

SQ:ちなみに、中学生のころ、一番初めはどんなストーリーマンガを描かれたんです?

中村:電柱が動くマンガを描いてました。電柱と東京タワーが仲良しっていう。

SQ:やっぱりそんなオモシロキャラが(笑)。『荒川アンダーザブリッジ』に出てくるキャラのモデルが、その前作『中村工房』に出ていたりしますね。やっぱり愛着があるんでしょうか。

中村:そうですね、“シスター”とかは中学生のときから描いてて、もともとはシリアスな、戦場マンガだったんですけど。

SQ:シスターというか、あのいがらっぽさは“ブラザー”ですね。元はもっとかっこいいキャラだったと(笑)。

――中村工房や、荒川…の作者がこういう作品を出してきたということで、引き出しの多い方、という評価もありますが、聖☆おにいさんを描き始めて、作風の変化みたいなものはありましたか。

中村:モーニング系で描いてると思うと、勝手にテンションが変わるだけなんです。テンションを下げたくて…。

SQ:ツッコミは読者の方にしてもらうと。たしかに作りがじんわりした感じというか、荒川…の場合は、主人公がツッコミしてますもんね。

中村:こちらはツッコミ不在マンガになっちゃった。そこは笑うところだよって教えてあげられないのが…。

SQ:かわりに読者がオイっていう(笑)。

中村:だから荒川…ファンがちゃんと聖☆おにいさんで笑ってくれてるのか、わからないんです。

SQ:作り方がまた違いますもんね。年齢が下の読者になると、わりとツッコミが必要になってくるじゃないですか。ハイ、そこ笑いどころだから気づいてねって。そのへんはどうなのか、低年齢の読者にも聞いてみたいですね。ファンレターとか、変化はありましたか?

中村:ファンレターは、聖☆おにいさんのは…まだそんなに来てないです。サイン会ではいただくんですけど。今までは男性からだったんですけど、女性からのがすごい増えました。お客さんの層も違っていて。荒川…はだいたい若い男女半々だったんですが、おにいさんは、年齢層が高いです。ご夫婦とか、基本的にカップルで来る人が多いです。

SQ:そうか、カップルや夫婦で、ほのぼのと笑っているんですね。ジュンク堂さんでおっしゃっていたんですが、今のマンガが女性に売れるには、彼氏と一緒に読んで笑えるものがいいと。今、両性にウケるっていうのは、アドバンテージが高いのかもしれませんね。

中村:あー、なるほど。男性にも女性にも手にとってもらえるのは、ありがたいです。表紙のデザインも、ピンク系だと男の人が手に取りにくいからって、赤系でお願いしたくらいですので。

SQ:男女問わず売れ始めているわけですが、こう、実感される部分はありますか。

中村:ある本屋さんで、いつもガンダムものを置いてある棚に置かれていて、ビックリしました。

SQ:ガンダムを押しのけて(笑)。