★――TSUTAYA・バイヤー豊島さんイチ押しの『少女ファイト』ですが、この作品を生み出されたきっかけは?
日本橋:「少年マンガのように元気な絵で、少女マンガのような王道のお話を、青年誌で描きたい」というイメージがまず最初にありました。昔から、スポーツ漫画によくある悪役っぽい学校ってありますよね。その立場になってしまった側のチームのお話を作りたかったのです。少女達がその悲しみを受け入れつつ、どう成長していくかというのを描いてみたいと思ったのがきっかけですね。
SQ:すると、構想は早くからあったんですね?
日本橋:でも、それからバレーや絵の勉強をしたり設定を練ったりで、結局、連載開始までにトータルで2年半くらいかかってしまいました。なので作り込みは妥協してないと思います。
SQ:タイトルも、少年マンガっぽい響きですよね!
日本橋:はい、タイトルは「女の子だって少年マンガのような青春を送れるんだぜ!」という意味で。自分はジャンプ大好きっ子ですから、本当は『少女ジャンプ』にしたかったんですけど、それは、ね(笑)。なので、自分の過去作に出てきた少年誌をもじってタイトルをつけました。ちなみにこの「ファイト」は、がんばれという意味ではなく、「戦い」のほうの意味です。
SQ:もうすぐ新刊が出ますね。主人公・練がようやくバレーと真剣に向き合うようになって…。
日本橋:1月23日に発売される5巻で、やっと当初描きたかった設定まで辿り着いた感もありますので、まとめて読まれる方は今が特におすすめです。本当はライブで連載を読んでくださると、一番嬉しいんですけど。
★――TSUTAYAさんとの座談会では、日本橋作品の魅力として「絶対的な悪人がいないのが良い!!」という意見がありました。そのあたりについては、いかがでしょう?
日本橋:ありがとうございます。正確には、過去作だと完全な悪役が数人ほど出てきちゃってたりするんですけどね(笑)。
SQ:そうでしたっけ?
日本橋:でもメインキャラ限定ですと、言われてみればそうかもしれません。だいたい、思想や考え方の違いや誤解で対立という構図になってますね。悪役っぽい人でもクローズアップして描いていくと、生活上、かわいい部分も出てきちゃうと思うんですよ。なので根っからの悪人というのはなかなか描けなかったりしますね。立場が変われば考え方もまるで違うというのは、歳をとるたびに身をもって実感することなので、年々作品にその傾向が強まっている気もします。
SQ:キャラといえば、「いろんな作品にまたがって、キャラクター達が再登場しているのを見つけるのも楽しい」っていう意見も多いですよね。
日本橋:よく私は、過去作品のキャラを他の作品にも登場させますが、時系列がかなり適当なので、パラレルワールドだと思ってくださるとありがたいです。たまに作品の年代を並べて、その矛盾に真剣に悩んでくださる読者様がいらして、あああ…ほんとにごめんなさいと思っています(笑)。でもそうやって本気読みしてくださる読者様、大好きなんですけどね。
SQ:ご自分のHPで、「……うっすらと『少女ファイト』はどこか『極東学園天国』のパラレルワールドのような気もします。極天で失敗した部分を修正して、キャラクターを転生、再配置させてる……」とおっしゃっていますが、それで極東学園天国のキャラは、あえて他作品に登場させないんですか?
日本橋:だって「極東学園天国」だけちょっぴりSFというか、世界が違うので他の作品に登場させられないんですよー(笑)。なので、またそういう世界観の作品を描いた時には、彼らをひょっこり出すかもしれません。
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