★――空前の戦国ブームの中、「戦国ギャグ四コマ」の雄として天下に躍り出た『殿といっしょ』。この3月末にはアニメ化もされますが、初陣(連載スタート)はどんなきっかけだったのでしょう?
大羽:当時の担当編集さんが「コミック戦国マガジン」(メディアファクトリー)という雑誌の立ち上げの際に、「戦国好きの作家さんに四コマギャグを頼んでみよう」ということで、友人の作家さん経由で声を掛けていただいたんです。
★――そんなに戦国時代がお好きだったんですか?
大羽:あの〜、興味はあったんですけど、好きっていえるほどの知識は全然なかったです。この作品の話のほうを先にいただいて、そのために勉強し始めた途中というか。好き嫌いでいうと好きなんですけど、ちょっと恥ずかしくて「ボク詳しいです」なんて言えない(笑)。
★――歴史でいうと、他に好きな時代はありますか?
大羽:どっちかと言うと、三国志のほうが好きで、関連本とかを一生懸命読んでいました。あと漫画は好きなので、横山光輝先生の歴史もの…小説原作ものとかもよく読んでました。ただ、今だといろんな漫画が、自分の作品との比較になっちゃうんですよね。ちょっと仕事の目線が入っちゃう。だから、意識してあんまりどっぷり浸からないようにしています。あまり入れ込んで、影響を受けすぎてしまうと、自作のキャラ達がかわいそうなので(笑)。それでも、横山先生は漫画家になる前から読んでいたので、心に残っているのかなあ。
★――歴史もの以外も含めて、好きだった漫画は何でしょう?
大羽:いっぱいありすぎて…絵を完全に意識して、マネして描いた作家さんを挙げていくと、まず鳥山明先生、そして『キン肉マン』のゆでたまご先生。それから、月刊少年ジャンプで『わたるがぴゅん!』をやっていた、なかいま強先生も、むっちゃ面白かったです。あとは『はじめの一歩』の森川ジョージ先生。そうそう、荒木飛呂彦先生は作品も好きでしたし、絵もマネして描いていましたね。まだいっぱいいますけど、これを言い出すとたぶん…(笑)。
★――キリがないですね(笑)。では、けっこう小さい頃から漫画家になりたかったんですか?
大羽:そうですね。たぶん物心ついた時にはなりたいと思ってました。小学校の文集にも「将来の夢は漫画家」って書いた記憶があります。やっぱり漫画を読んでて…絵を描くのも、話を考えるのも好きだったし。やりたいことを職業に置き換えたら、漫画家かなっていう。それ以外にやりたいって思ったものはなかったですね。
★――すごい、唯一の夢をかなえられたんですね。ちなみにお仕事内容ついて…ネームや作画は、どんな環境で作ってらっしゃるんでしょう。
大羽 ネームをやるのは、ほとんど仕事部屋です。集中力がないタイプなんで、「よし今はネームを考える時間だ、集中しよう」っていうのができないんですよ。基本ずーっと部屋でダラッとしながら、ぼんやり考えている状態ですね。いつでも考えてますし、時間帯もバラバラです。強いていえば、寝る前とか一番、考えてるかな。たまに散歩とかもしながら。BGMとかは…ネーム考えてる時にはかけないですね。作画の時は、ミスチルしか聴かないです。PCにそれしか入っていないんですよ。
★――ネーム・作画、それぞれどれくらいの時間でやってらっしゃいます?
大羽:ふふっ(笑)。ダラッとしているので…どうでしょう、ネームに1週間、作画に1週間とかでしょうか。スタッフさんはいなくて、僕一人で全部やっています。一人ぼっちです。
★――お一人だと、作画は全部自分の思うままですね。何か苦労されていることは?
大羽:あんまりないんですけど、連載のスタート時にトーンを張りすぎて、いまだにトーン作業がたくさんあります。最初に始めたことなんで、それを続けなきゃいけないのがちょっと…(笑)。僕の漫画はコマが細かくて、人物とかも相当細かくなるんで、そういう面倒さはありますね。トーンを減らすテクニックですか? えー…いやー、教えてほしいくらいです。デジタルに移行する手もあるんでしょうけど、何せPCにも弱いんで(笑)。
★――がんばってください(笑)! ちなみに、何となくお答えを予測しますがオン・オフそれぞれの一日の過ごし方は…?
大羽:オンタイムは、特に作画してる時は「作画」「寝る」の間にテレビが入ってるぐらいです。オフの時は、「寝る」「テレビ」「ゲーム」の間に、ネームを考える時間が入ってるくらいです。何時に起きて何時に寝るっていうのも、不定期です。もう、不健康でだめですね。夜型とも限らなくて、一周してちゃんと朝に起きてる時もあります(笑)。テレビでよく観ているのは、海外サッカーとかお笑いバラエティーです。
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