ジャンプSQ.
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坂本眞一先生 直撃インタビュー 完全版
 







★――週刊連載でお忙しい坂本先生ですが、今回の直撃取材に応じてくださいました! …普段のスケジュールは、どんな感じなんでしょう?

坂本:1週間のうち、2日間がネームで4日間が作画、場合によっては5日目までかかります。

SQ:するとお休みはほぼないという状態?

坂本:そうですね、日曜日に休みが取れるか取れないかです。たまに日曜があいたら、普段構うことが出来ない分、家族と一緒に過ごします。「結婚するなら漫画家が(安心で)いい」なんていう冗談がありますが、まさに、どこにも行けない軟禁生活です(笑)。アシスタントは4人いて、朝10時〜夜10時勤務ですが、皆が帰った後も、だいたい深夜3〜4時頃まで一人で作業しています。

SQ:これだけ緻密な絵を毎週…と誰もが驚嘆しますが、スタッフさんも相当鍛えられていますよね。だって普通のマンガより、と言ったら変ですが、登山用具などを細かく細かく描き込まなきゃいけないじゃないですか。

坂本:そこはもう、ホントにうちのスタッフは頑張ってくれていますよ。連載当初から「この作品はリアルを突き詰めていこう」っていう事でやってきたのですが、最初の1巻あたりは、僕自身も、まだ画面のレベル的に拙いところもあります。でもやっていくうちにスタッフも道具を見慣れて、扱いもこなれてきたので、ディテールを追求できつつありますね。

SQ:実際に道具を使ってみたり、登山してみたりもされるんですか? 僕もマンガの取材でクライミングをしてみたことがありますが、ちょっとでも手順を間違えるとムリ!あれは相当難しいですよね。

坂本:そうですね。取材として長野県にある人工ウォールを登ってみたり、仕事場で、実際に登山具を装着してみたりしていますよ。

SQ:仕事場が冬山のようになっているんですね(笑)。

★――坂本先生は、主人公の「森文太郎」ほど孤高というか、ストイックではないと?

坂本:いや…とてもこんな生き方はできないなーと思うからこそ、ちょっと憧れるような気持ちもあります。

SQ:そうしたら、作品中で一番自分に近いと思うキャラクターは?

坂本:それもまた、文太郎なんですよ。彼のナイーブで頑固一徹な部分などは自分にリンクしていて、それがうまい具合に漫画の中で消化できて、一体になれる瞬間がいくつもあるんです。憧れの存在だけれど近くもあるっていう、不思議な感覚ですね。

SQ:そういう感覚って、原作小説を読んだときからありました?

坂本:企画自体は編集部から声をかけられて、原作を読んだらとても面白かったんですが、主人公の第一印象は「変なヤツ」っていう感じでした(笑)。それが、作品として描いていくうちに、自分も同じものを持ってるな、という共感がどんどん出てきましたね。