クラウン新人漫画賞 17年12月期 結果発表

生き生きとしたキャラクター続々! 審査員特別賞1本、編集部特別賞1本出る

クラウン新人漫画賞もいよいよ後半戦! 今月は若い才能の活躍かが目立ち、その結果2本が特別賞を獲得したぞ!

審査員
審査員 降矢大輔 先生 & 山本ヤマト 先生 総評キャラで話を回そうという意識は伝わる作品が多かったです。ただ、そのキャラをより読者に近づける、楽しませるための設定やエピソードに過不足が目立ちました。0から1を作り出したら、その1を3や4に上げる作業もとても重要です。自分の中の読者目線を通して、推敲検討を重ねてください。それができるかどうかが、漫画描きとして成長する上で大きな分水嶺だと思います。難しく考えないで。マンガの本質は常に単純です。がんばってください!

月間TOP 審査員特別賞 賞金20万円

ふたりひとりぐらし 40P
豊林サカネ 22/京都

あらすじ春。大学一年生の保田には憧れのあやみ先輩に再会するという夢があった。偶然にも隣の家に住むことになり喜んだのも束の間。先輩には秘密があって!?

審査員のアドバイス キャラの感情によって丁寧に話が回せていたと思います。ただ、一般的なグータラキャラをそのまま漫画にした感がありました。よりオリジナルの、グータラキャラならではのアイデアを掘り下げてほしかったです。

編集部のコメント絵が丁寧で画力も高く、好感の持てる作品。台詞も推敲されていてよかった。若いのに、この空気感を出せるのは凄い。話は冒頭の先輩への憧れをうまく描けていたが、中盤以降はキャラが下がり続け、フラストレーションが溜まる展開なのが惜しい。

編集部特別賞 賞金15万円

スーパー高校生 16P
月本シグマ 23/神奈川

あらすじ空を飛んだり、変身したり様々な高次元能力を持つ通称〝スーパー高校生〟。今その二人─煉獄寺智也と白峰舞のバトルが始まった! 壮絶な死闘の果てに二人は何を見る!?

審査員のアドバイス高い画力ととぼけた内容のズレという、ギャグ漫画の狙いとしては成功していたと思います。ただ今回は完全に出落ちの一発ネタだったので、次作はもっと肉付けした話も読んでみたいです。

編集部のコメント描きたいシーンを描いただけという印象で内容は薄いが画力と演出力は高い。今作は冒頭の二人のぶつかり合いが盛り上がりのピークなので、次作はもっと展開を広げることを意識して執筆してほしい。

最終候補作 賞金10万円

河童組 44P
丸山和導 26/福岡

あらすじ とある県境に位置する河童町。その町には〝河童組〟と呼ばれる、変わった三人組がいる。そんな彼らの元に女の子が相談に訪れて…!?

審査員のアドバイス まずなんの話なのかが中盤まで分からず、また不要なシーンもかなり多かったです。「読者に何を伝えたいのか」というポイントを絞って、それに与しないと判断した部分は容赦なく削る勇気を。

編集部のコメント 青春漫画らいsく、キャラクターが生き生きとしていて絵柄も爽やかでよかった。ただ、転校を言い出せないというキャラには共感しづらく、余計なシーンも多い。

最終候補作 賞金10万円

ノゾキアイ 40P
植岡雅也 24/大阪

あらすじ 至って普通の高校生・堀内がクラスの人気者・四十九院に恋をした。以降盗聴・盗撮を繰り返す堀内だが、一念発起し告白を試みる…!?

審査員のアドバイス ノゾキや盗聴に明け暮れる主人公の好感度を上げるだけのエピソードがなく話が終わってしまったのが残念。小林やイケメン君といったサブキャラを活かしきれなかったのがもったいないと思いました。

編集部のコメント キャラを描こうという姿勢はよかったが、主人公の好感度が低いのが惜しい。あとはこの作品を読んだ読者にどういった印象を持たせたいのかを意識してほしい。

最終候補作 賞金10万円

呪いの少女 50P
植田和希 24/北海道

あらすじ それはある日─ 突然やってきた。姉・ちはるがどこかからもらってきた人形。その目から弟・陽の前に奇怪な現象が起こり始める…!!

審査員のアドバイス 姉弟愛と異性愛の水平線があいまいなため、その関係性につけ入る人形の狙いがうまくリンクしてないと感じました。後半になって次々出てくる新設定も減点。ただ、個人的には伸びしろを感じました。

編集部のコメント 姉弟の関係性が絶妙な雰囲気でよかった。話もしっかりまとまっているがホラーとしては後半に驚きや見せ場がほしい。絵は丁寧だが、キャラの描き分けは課題。

最終候補まであと一歩の作品

  • バブルガム 41P 鳴名ガオ 22
  • きいろい百合の花をあなたに 24P 大出真実 22
  • 芸術戦士 35P 西村ノミチ 23
  • 三橋さんと赤ちゃんと 50P 原作:万里幺飜 29 漫画:御縁 18
  • 死徘都市 45P 木下未典 33