双星の陰陽師 化野紅緒編 助野嘉昭

前回までのあらすじ

ストーリー

 本土における婆娑羅・聖丸と氷鉋との戦いで、禍々しい力を覚醒させた紅緒。ろくろと力を合わせて婆娑羅を撃退することには成功するが、戦闘後全ての呪力が失われてしまう。兄・悠斗の打倒を望んできた紅緒だったが、陰陽師としての力を失った彼女には土御門島へと旅立つろくろを見送ることしかできず…。


 《太陰》として覚醒するための儀式で動けなくなる紅緒を狙い、婆娑羅が迫ってきていた。その襲撃を食い止めるため、神威は婆娑羅と対峙するが、力及ばず深手を負うことに。紅緒に対して不思議な感情を抱いていた神威は、儀式に臨んでいた彼女に、今までしてきたことの許しを請う。しかし、紅緒に「お前の犯した罪が消えることはない」「でも罪を抱えて生きていくことは出来る!」と一喝され生きる目的を見出し、戦う力を得た神威は、紅緒を守るために婆娑羅に立ち向かっていく――!!


 一方紅緒は儀式に戻ると、精神世界で蘆屋道満に出会い…!?

キャラクター紹介
  • 化野 紅緒
    (あだしの べにお)
    双星の陰陽師の片割れ。ケガレに似た力を持つ呪護者“法師”を身に宿す。婆娑羅との戦いで呪力を失うが、先に土御門島に旅立ったろくろに追いつくため力を取り戻そうとしている。
  • 神威
    (かむい)
    紅緒の両親を殺した婆娑羅。戦闘マニアで強い相手と戦うことが趣味。双星の陰陽師との再戦を実現させるため、紅緒の力を戻す手助けをすることに。
  • 千怒(ちぬ)
    最強の婆娑羅。陰陽師の服装と幼い少女のような容姿をしている。禍野が生まれた時から存在し、千年以上生きているとも言われている。