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[ホテル ヘルヘイム]西修

ホテル ヘルヘイム 全3巻 西修
前回までのあらすじ

 最上のコンシェルジュとして、ホテル業界で知らぬ者のいない男・田中。死してなお伝説として語り継がれる彼は、冥界においても超一流ホテルマンとなっていた。冥界中のホテルを再興した後に失踪していた彼は、荒廃しきったホテルヘルヘイムにやってきて…!?

 ヘルヘイムの闘技大会にて、二天道楽と戦った田中。そこで殺気を出してしまったため、閻魔庁に捕えられる。閻魔大王から、「ちゃんと死んでいない」ことを見抜かれた田中は、自分の過去を覗かれていく。――幼少期、何をやらせても満足にできない田中は、両親を含む多くの人間に捨てられてきた。そんな時、偶然出会った死神に、死ぬ予定の赤ん坊に代わり自らの魂を捧げる。魂となって冥界へ連れて行かれるが、死神のミスで当時の代の閻魔大王に拾われる。誰かに必要とされたいと懇願すると、閻魔大王から力を分け与えられ、再び現世へと送られて…!?

キャラクター紹介
  • 田中
    (たなか)
    伝説として語り継がれる超一流ホテルマン。冥界では数百年前に行方をくらましていたが、ヘルヘイムの支配人に派遣されメイ達の前に現れた。
  • メイ

    ホテルヘルヘイムの従業員。幼い頃、煌びやかなヘルヘイムに憧れ、その従業員となることを夢見ていた。ヘルヘイムの廃れた現状を知り、落ち込んでいた。
  • 副支配人
    (ふくしはいにん)
    あまり経営に積極的でない印象を受ける、ヘルヘイムの副支配人。面倒なことはメイに任せてしまう傾向がある。
  • ベヘモット
    ヘルヘイムの料理長で、料理における能力は最高。かつてコストは度外視し、客に無茶な作法を押しつけるような暴君だったが、田中に改心させられた。
  • ヴィヴィアン
    ヴォラクスカジノ代表取締役の娘。驚異的に運を高める家宝「アンデュラハン」に依存する形で田中とギャンブルをするが、家宝に見放され敗北。心を入れ替え、努力することに。
  • ヘルヘイム
    巨大金庫で保管されていた、ホテル「ヘルヘイム」の化身のような存在。ホテルを操縦することができ、ホテルの状態が健康状態、支配人の力が自身の力に直結している。
  • リヴァルウ
    フローリストの団長。戦いと宝物を好み、狩りの邪魔をした者には冷酷な制裁を加える。血の気は多いが、筋を通せば和解する度量も持っている。
  • 二天道楽
    (にてんどうらく)
    フローリストの「狩り」と「創作」を超一流にこなす達人。田中の元コンビだが、田中との戦いを何より望んでいる。「御上り」という、死後冥界用に肉体を授かった元人間。
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