ウイルスによって人口が激減し、突如現れた吸血鬼の脅威にさらされる人類。吸血鬼に対抗できるのは日本帝鬼軍が誇る吸血鬼殲滅部隊のみだった。吸血鬼に家族を殺され、復讐を誓う少年・優一郎。彼は軍に身を置き、親友や家族の想いを背負って血塗られた道を行く。
真祖をあっさり抑えつけたシノア。彼の計画を全て見て、力をすべて自分に取り込むために、真祖の記憶を見始めて…。
富も権力も王位も興味なし。生きる意味すらわからない、でも両親を殺し、「弟として支えてくれ、俺たちの世界を作ろう」と手を差し伸べてきた兄を殺した16歳のフェリド。もう二度とこの退屈な世界に生まれてこないように…と。生まれ変わってもまた退屈なこの世界に蘇るとされる『輪廻』の輪を断つため、遥か東方の国まで侵略戦争を仕掛けようと決める。
シノアの様子を見ていたフェリドは、千年間という長い時間を共に過ごし、自分が吸血鬼にしたクローリーと他愛もない会話をしていた。しかし彼の従者・チェスとホーンは自分が殺したと匂わし始め、クローリーも自分は今から殺されるのだと察する。今が最後の会話なのだと気づき「最初から最後までなんの説明もなし」と呆れ始めたクローリーだったが、フェリドから「一緒にいる時間は意外と楽しかった」と告げられると「僕も君との長い旅は悪くなかった」と返答し、抵抗することなく死を選ぶ。そんなクローリーを殺したフェリドは遂に前線へと出るため、動き出して…!?