[怪物事変]藍本 松

怪物事変藍本 松
前回までのあらすじ

 古来よりこの世に潜み、人に見つからないように人と関わり合って生きるもの〝怪物″(けもの)。しかし現代では人と必要以上に深く関わろうとするもの…例えば子供を作ろうとするケースが多数報告されるようになった。そんななか、血を持たぬ鬼〝屍鬼″(クーラー)と人間の間に生まれた少年、夏羽。

 少年は不可思議な運命に誘われ、化狸・隠神と出会い、数奇なる怪物物語が動き出す…。

 ある田舎町で、たった一晩で生きていた家畜が腐って死ぬという怪事件が起きていた。東京からやってきた探偵・隠神は調査のため、村の人からくさい匂いがすると避けられている泥田坊と呼ばれる少年に、助けをお願いする。少年は死体の処理を任されており、死体の内臓が食い荒らされていることと新月に何かが起こっていることを隠神に伝える。彼は新月までの暇つぶしにと少年の仕事を手伝い始め、村の人と全く違う扱いをしてくる隠神に少年は徐々に心を開いていく…。

 新月の夜に隠神を待っていた少年は、とあるいざこざに巻き込まれるといつも首から下げていた石が外れてしまう。すると少年の姿が化物のように変わっていった。そこに突然現れた隠神は少年にいきなり尻尾が生えている尻を見せ、自分が人間ではないこと、少年が命結石と呼ばれている石を身につけていないと化物になってしまうことを教えた。怪事件の真犯人は無事に倒せたがもう村にはいられないと告げる少年。そんな彼に隠神は銃を向け、真の依頼内容が少年を殺すことだったと明かす。少年は静かにそれを受け入れた。しかし少年が次に目を覚ますと、隠神と共に車の中にいた。自分は死んだはずでは?と隠神に問いかけると半分化物である少年は簡単には死なないと教えられた。泥田坊として死んだ少年は、本当の名前である夏羽として東京で新しい人生を歩むことになった…。  

キャラクター紹介
  • 夏羽
    (かばね)
    屍鬼と人間の間に生まれた半妖の子。母の妹のところに預けられ、泥田坊と呼ばれていた。
  • 隠神 鼓八千
    (いぬがみ こはち)
    隠神怪物相談事務所でオカルト専門の探偵をしている。その正体は怪物である化狸。
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