ファントムバスターズ ネオショコ

前回までのあらすじ

ストーリー

 高校に進学した遊人(ゆうじん)は、幼いころ敬愛していた祖母と生前した「死んだら幽霊になって会いに来る」という約束が果たされないことから、幽霊を断固信じていなかった。
 そんな中、霊媒家業の宍喰野(ししくの)家の末裔・虎落(もがり)と出会う。彼は実家から出された普通の高校に通う条件として霊の集まりやすいこの鎌倉で除霊活動をしなければならないという。
 霊の見えない遊人だが、虎落の人柄に触れ、霊は信じないが彼のことは信じたいと思い、彼が始める霊退治の部活「ファントムバスターズ」の活動に協力することになるが…!?


 虎落たちは、ファントムバスターズの面々でカラオケに行くことに。どこも満室で、幽霊が出る部屋へと通される。
 各々が楽しむ中、多聞の歌唱力が高いとわかり大盛り上がりする。多聞が歌っていると、歌手になれなかった男の幽霊が出現した。
 多聞と幽霊がカラオケの得点で勝負することになり、二人で同じ曲を歌う。


 最初は自分の歌の上手さを鼻にかけていた幽霊は、勝負しているはずの男の歌も楽しむファントムバスターズたちを見やり、カラオケの楽しさを思い出す。自身の行いを省みて、彼は成仏して…。


 一件落着となった一方、観崎には実家との確執が――!?

キャラクター紹介
  • 是岸遊人
    (これきし ゆうじん)
    幼少から秀才と周りにもてはやされる。唯一普通の子どもとして接してくれた祖母を敬愛しているが、彼女の「死んだら幽霊になって会いに来る」という約束が果たされないことから、幽霊は断固信じないことにしている。
  • 宍喰野虎落
    (ししくの もがり)
    幽霊を視ることはできないが、幽霊を喰らうことで強制除霊させることができる。他人の霊力を借りる(触れる)ことで当人の霊能力を借りられ、霊感のある者同士にはその恩恵をシェアできる。代々霊媒家業の家系で、秋田県の山で修行するか、鎌倉中の霊を除霊し力をつけるかの2択から、青春を求め鎌倉へとやって来た。
  • 観崎 薫
    (かんざき かおる)
    幼少から霊が視える体質で、視えるとわかると憑いて来る亡霊の性質から散々な目に遭ってきている。霊が近づき難い雰囲気を演出するため、あえて髪を染めてチャラい見た目をしている。オタク気質であり、人生のバイブルは『SLAM DUNK』。
  • 多聞康太郎
    (たもんこうたろう)
    霊の声だけが聞こえる体質。霊能力故に奇異の目を向けられてきたため生身の人間とは目を合わせるだけでも吐いてしまうほど苦手に。反面姿が視えず声だけ聞える霊に対しては普通に会話できる。対話できる霊は、なるべく平和的に除霊することを望む。
  • 壱宮昊人
    (いちみやそらと)
    生徒会長。周囲からは超リアリストだと思われているが、本当はオカルト好き。高校デビューの際、頭脳明晰な冷徹キャラを演じてしまったため、今更オカルトが好きとは言い出せずにいる。ファントムバスターズを推している。
  • 肆矢真莉愛
    (よつやまりあ)
    遊人と同じ中学出身で、遊人をとても尊敬している女子生徒。中学の時とはまるで違う外見で、高校デビュー。
  • 宍喰野斂
    (ししくのれん)
    赤ん坊の頃山に捨てられ、宍喰野の分家に拾われた。少し抜けたところがある。虎落を暗殺するために鎌倉にきたが、ファントムバスターズたちに触れ迷いが生じた。今は虎落の隣で暮らし、暗殺の機会を狙っている。