魔女の怪画集 晴智

前回までのあらすじ

ストーリー

 自身の血を混ぜて描いた絵に不思議な力を宿し、絵を所有する者に奇跡を起こす少女、アイシャ。善意で描かれた絵だが、やがて人を害し「魔女の怪画」と呼ばれるように。アイシャは、自分の絵から生まれたロキに、全ての絵を燃やすようにと最期の願いを託して亡くなる。ロキは長い年月絵を燃やし続けていた――…


 四課に戻ってきたロキに、四課長のザクセンは大陸西の都ドルトロンで行われるブラックマーケットに行くよう依頼する。もともとリチェはそのブラックマーケットで販売される予定だったため、そこに行くことによってリチェについて何かわかる可能性があった。また、リチェが怪画を引き寄せている可能性があるため、リチェを連れて遠出することで怪画の回収率をあげるのも狙いにあった。


 またザクセンは、オーバーワークの状態で人間に触れると血が飲みたくなるため人に触れようとしないロキに、怪画を無効化させる能力を持つリチェに触れてみるよう提案する。ロキはその提案を受け入れ、リチェを抱きしめた。何事もなくリチェに触れることができたロキは、改めて怪画探しの旅への同行をリチェに求めるのだった。


 聖美術財団(セイクリッドメセナ)では、セスによって二人目の魔女であるリチェの報告がされていた。また、セスは中級学芸員のエレナを特級学芸員にするために聖痕の儀を執り行った。聖痕の儀には、血を存分に吸わせた怪画と純度の高い適合者が必要であり、エレナは適合者として特級学芸員となる。

キャラクター紹介
  • アイシャ
    自身の血を混ぜて描いた絵に奇跡をおこす少女。彼女の絵はやがて人を害し、「魔女の怪画」と呼ばれるように。絵を全て燃やすよう、ロキに最期の願いを託すが、願いが果たされぬまま、彼女は病死してしまう。
  • ロキ
    アイシャの絵から生まれた少年。無愛想で口は悪いが心優しい。アイシャの願いをうけ、「魔女の怪画」を燃やす旅をしている。
  • ザクセン
    ウィンクルム商会、第四課の課長。過去、ロキによって助けられている。
  • トウエン
    ウィンクルム商会、第四課に所属。スリ歴10年で現在更生中のために手枷をしている。
  • エレナ
    聖美術財団(セイクリッドメセナ)の学芸員。魔女の怪画を収集するため、ロキを葬ろうとしている。
  • リチェ
    アイシャに酷似した人形。ロキが触れたことによって人間のように動き出す。歴史上二人目の魔女。
  • モナ
    四課に所属はしていないが、メンバーのサポートをしている。
  • ぽきゅ
    小鳥の姿として具現化した魔女の怪画で、親鳥とセットとなっている。離れた場所からでも親鳥から呼びかけるとぽきゅを通じて他者と会話ができる。
  • セス
    聖美術財団(セイクリッドメセナ)の学芸員。二人目の魔女としてリチェに目をつけている。