ウイルスによって人口が激減し、突如現れた吸血鬼の脅威にさらされる人類。吸血鬼に対抗できるのは日本帝鬼軍が誇る吸血鬼殲滅部隊のみだった。吸血鬼に家族を殺され、復讐を誓う少年・優一郎。彼は軍に身を置き、親友や家族の想いを背負って血塗られた道を行く。
奪った真祖の記憶の解析を終えた優一郎。自分とミカエラはユウとミカが混じっていること、世界を救うためには闇の力で楽園から世界を隠し、終わりのセラフから取り出した7本の罪鍵でミカエラを蘇生し、ミカエラの中の光の力で天使・吸血鬼・鬼・人類の蘇生を行い、真祖を含めた全天使の力を集めて楽園を破壊するための塔を1000年かけて完成させ破壊するという進行を順番にこなす必要があることをミカエラに共有する。しかし眼前には優一郎にリスクをとらせることを許さない『ゼロリスクの女・シノア』と、自分のせいで一度世界が滅亡し重い責任を感じて全人類蘇生を狙う『中リスクの男・グレン』が立ちふさがる。それでも何千回と生まれ変わる中で真祖の力を初めて喰うことができた今回は大チャンスだと明るく笑う優一郎。全員助ける、だめだったら死ぬ、今死んでも絶対一緒に死ぬから怖いものはない、世界全救済をやってやろうと自分に手を伸ばしてくれる彼にずっと救われてきたなとミカエラは思い出して――。
真祖を取り込んだことでミカエラの呪詛を抑え込んだ状態で力を使うことができるようになった優一郎。精神世界から現実へと戻り、新たな力で敵となったグレンと相対して…!?