終わりのセラフ 原作/鏡 貴也 漫画/山本ヤマト コンテ構成/降矢大輔

前回までのあらすじ

ストーリー

 ウイルスによって人口が激減し、突如現れた吸血鬼の脅威にさらされる人類。吸血鬼に対抗できるのは日本帝鬼軍が誇る吸血鬼殲滅部隊のみだった。吸血鬼に家族を殺され、復讐を誓う少年・優一郎。彼は軍に身を置き、親友や家族の想いを背負って血塗られた道を行く。


 真祖の話さえ聞ければ、その後吸血鬼に拘束されても問題ないと考えた優一郎とミカエラ。ウルドが放った全てを薙ぎ払う威力の剣撃を動けなくなるまでミカエラが受け止め、時間を稼ぐことに。ミカエラが命懸けで稼いだ時間で無事真祖のもとに辿り着いた優一郎。ニンゲンに喰われているせいで説明する時間がないが全てを託すと真祖から告げられる。最期に優一郎から自分のやり方が間違っていたことを知った真祖。結局優一郎が何者か見抜くことはできなかったが【ミカエラの蘇生法】【楽園からの世界の隠蔽術式】【楽園を破壊するための術式】を渡すことに成功する。どれも大きな代償を伴うものだが、記憶が戻っている優一郎は託された力を受けとめ、天使達の全蘇生を改めて決意して…。


 真祖から問われ、彼から奪った力を「恋のために」使うと宣言したシノア。次世代に託すと言い残した真祖が消えるのを見届け、誰に託したかは知らないが、もう他の誰かが傷ついたりしないように私が全部託されようと決意を固める。一方、優一郎は早速吸血鬼達に囲まれてしまい…!?

キャラクター紹介
  • 百夜 優一郎
    (ひゃくや ゆういちろう)
    地下都市・サングィネムから脱出した少年。「預言」により、日本帝鬼軍に保護される。家族を殺した吸血鬼に復讐するため、闘いに身を投じていく。
  • 百夜 ミカエラ
    (ひゃくや ミカエラ)
    優一郎の親友。優一郎をかばい吸血鬼から瀕死の傷を負うが、第三位始祖・クルルの血で吸血鬼として復活する。貴族の地位と力を得るが、未だに優一郎を助けようとしている。
  • 一瀬 グレン
    (いちのせ グレン)
    吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」の中佐。サングィネムより脱出したばかりの優一郎を保護し、日本帝鬼軍へと導いた張本人。
  • 柊 シノア
    (ひいらぎ シノア)
    優一郎の高校での生活をみるために配属された軍の監視官。月鬼ノ組の一員でグレンの部下。
  • 早乙女 与一
    (さおとめ よいち)
    優一郎のクラスメイト。学校で優一郎と共に吸血鬼に立ち向かったのを機に友達になる。吸血鬼によって姉を殺された過去を持つ。
  • フェリド・バートリー
    サングィネムに住む第七位始祖の吸血鬼。優一郎の孤児院時代の家族を殺した張本人。
  • 君月 士方
    (きみづき しほう)
    月鬼ノ組の研修教室に属する優一郎の同級生。不治の病にかかった妹の治療をするため、軍での出世を目指す。怠慢な授業態度に反して成績はクラス一。
  • クルル・ツェぺシ
    第三位始祖で吸血鬼の女王。吸血鬼の中で貴族に属し、瀕死のミカエラに自分の血を与え吸血鬼に変えた。
  • 柊 天利
    (ひいらぎ てんり)
    日本帝鬼軍の元帥。柊家の分家である一瀬(グレン)に排他的な態度を見せる。
  • 阿朱羅丸
    (あしゅらまる)
    優一郎が契約した黒鬼シリーズの鬼呪装備に宿る鬼。優一郎の憎しみと愛が入り混じった感情を気に入り優一郎に従う。
  • 三宮 三葉
    (さんぐう みつば)
    月鬼ノ組所属で優一郎のチームメイト。13歳の時から吸血鬼殲滅部隊にいるエリートだが、自信過剰で感情的な一面も。シノアをかなりライバル視している。
  • 柊 真昼
    (ひいらぎ まひる)
    鬼呪装備を作った人物でシノアの姉。かつてのグレンの恋人。死んだと思われていたが、鬼となってグレンの鬼呪装備「真昼ノ夜」に宿っている。
  • 柊 暮人
    (ひいらぎ くれと)
    日本帝鬼軍の中将。柊家以外の存在を見下していて、同じ柊家であるシノアさえ恐れる冷酷さと残虐性を併せ持つ。鬼呪装備は「雷鳴鬼」。