[症年症女]原作:西尾維新 漫画:暁月あきら

症年症女 第1・2巻 原作:西尾維新 漫画:暁月あきら
前回までのあらすじ

 世の中の人々が「無個性」であることに嫌気がさしていて、自身も「無個性」であることに絶望していた少年は、ある日人の顔や名前、固有名詞や個人情報等「個性のようなもの」がペンで塗りつぶされたように見える新病に罹り、12歳までに死ぬ事を告げられる。「悲劇の主人公」という「個性」を手に入れ、かつ自分がこの病気で最初に死んだ場合、病名が自分の名前になることを聞き、将来自分を見下した無個性達の子供が自分の名前の病気になり、自分のおかげで救われる痛快さに歓喜。 だが、そんな彼の前に同じ新病に罹る少女が現れる。少年より個性的でスター性のある彼女が、あろうことか少年より寿命が短く、彼女の名前が病名になる可能性が高い事を知る。
 少年はそうなる前に、自らの手で彼女を殺すことを決意する。

 少女の個性が見えなくなり、彼女の顔をもう一度見るには、その手で殺す以外に方法が無くなった少年。

 これから隔離される少女と病室で過ごす最後の夜、また道徳の授業の夢を見た。テーマは「どういう理由なら殺してもオッケー?」正当防衛、復讐、戦争、自殺幇助…様々な殺害理由を言う少年に、オッケーかエヌジーか受け答える先生。そして少年は、「病気で苦しそうだから殺した」と言うが、それはエヌジーだと言われる。そして少年はこう言い換える…「好きな子の笑顔が見たいから殺したい」

 ――目覚めた少年。だが、少女は既に隔離室へ運ばれた後だった。

 少年の気持ちは他の誰に理解できるだろうか、様々な『症年症女』の感想の中に少年に同調するものなど一つもない。それでも少年は構わない、少女を殺す。誰にもわかりっこない、その殺意も好意も、少年の「個性」なのだから。

 そして少年は、少女にハサミを突き刺した。涙を流しながら、少女の死に顔を見つめながら…。

キャラクター紹介
  • 少年
    自分を含めた世の中の人々の無個性さに嫌気がさしていた11歳の少年。「個性のようなもの」がマジックペンで塗りつぶされたように見え、12歳までに死ぬという新病に罹る。「悲劇の主人公」という個性を手にし、歓喜する。
  • 少女
    少年より先に「個性のようなもの」が布切れのコラージュのように見える 同じ新病に罹った11歳の少女。類例として少年が現れた事で、自分の症状が病気と分かった事から、少年に感謝している。殺人鬼と放火魔を両親に持つ。
ページTOPへ戻る