こじらせ百鬼ドマイナー 南郷晃太

前回までのあらすじ

ストーリー

 東京から四国へ引っ越してきた渡海隼人が転校することになったのは妖怪の通う妖怪学校だった! クラスメイトは世間では知名度の低い四国のマイナー妖怪達。それ故に彼らは多種多様な方向でマイナーをこじらせていて…!?


 渡海くんは愛媛の妖怪、濡女子(ぬれおなご)の瀬々良木さんに声をかけたところ、「触らないで」と拒絶されてしまう。しかし、その後から何故か瀬々良木さんに後をつけられるように。一方で渡海くんが近付くと逃げてしまう瀬々良木さん。渡海くんがその理由を聞くと、瀬々良木さんは渡海くんにとっさに酷いことを言ってしまったことを謝りたかった、と話す。そして逃げていたのは、近付くと皆を濡らしてしまうのを気にしていたせいだった。


 ある日、水辺妖怪の宿題に苦戦した渡海くん達は、瀬々良木さんを頼ることに。そこで渡海くん達は瀬々良木さんから濡女子民話を聞く。それは、人間と結婚した濡女子が、正体を知られた途端に夫から「やかましい!」と追い払われてしまう話だった。それ以降、濡女子一族は「やかましい!」と言われると抗えず、ひたすら水辺に向かう習性が出来たという。濡女子は迷惑をかける存在だからひっそり生きていくべきだと寂しそうに笑う瀬々良木さん。そんな時に関係ない人が「やかましい!」と言われている声が聞こえて来て、瀬々良木さんは無意識に川へ向かっていこうとする。渡海くん達は瀬々良木さんを必死に止めようとするが、ふとした拍子に全員が川に落ちてしまう。ずぶ濡れの皆を見て落ち込む瀬々良木さん。しかし渡海くん達は全く気にせず楽しそうで…。

キャラクター紹介
  • 渡海 隼人
    (とかい はやと)
    どういうわけか妖怪の学校に転校してしまった人間の男の子。都会っ子。
  • 飴宮 初夏
    (あめみや はつか)
    男の人の身体を嘗める癖を持つ徳島のマイナー妖怪・嘗女。過去のトラウマからマイナーをこじらせた秘密主義に。しかし自己情報管理は飴の如く甘く、無意識に舌を滑らせがち。
  • 紅坂 光子
    (こうさか こうこ)
    人間界でのアイドルを夢見る妖怪。土佐三大妖魔のうちの一つ、赤頭(あかがしら)。激しい自己発光により、めちゃくちゃまぶしい。
  • 瀬々良木 碧
    (せせらぎ あおい)
    愛媛県の全身ずぶ濡れ妖怪・濡女子(ぬれおなご)。ひたすら自尊心が低く、自分が近付くとあらゆるものを濡らしてしまうことを気にしている。