双星の陰陽師 助野嘉昭

前回までのあらすじ

ストーリー

 元来、地上に存在する悪霊とは違い、“禍野(まがの)”と呼ばれる異世界から こちらの世界に抜け出してくる化け物“ケガレ”。それを祓い、清めるのが陰陽師の使命…。ろくろは陰陽頭から紅緒と自分が最強の陰陽師の夫婦「双星の陰陽師」であると告げられる。二人の子供が「神子」となり、禍野に終焉をもたらすという。戦う日々の中で、ろくろと紅緒の間には絆が生まれるが…!?


 紅緒の兄・悠斗は仲間たちをケガレ堕ちさせるという禁忌を繰り返し、全陰陽師の敵に!!戦いの最前線・土御門島では討伐作戦が計画され、ろくろは紅緒と共に、悠斗を自分の手で倒すことを決意する。その作戦に参加するには、「星(聖)将六十四家」に当たる上位家系の一員となる必要が。しかし、ろくろは上位家系には属さず、廃墟と化した紅緒の生家を焔魔堂家とし、当主となる宣言を。悠斗討伐作戦に参加するため、まずは“波達羅盈城御前試合”で成績を残すことに――!?


 ろくろは、試合直前に雲林院憲剛から水度坂勘久郎が本気で戦えない理由を聞いていた。勘久郎は過去に、島に出現したケガレ“ふたがり”を撃退するため、水度坂家に代々伝わる、“龍嚥之法”(ケガレ喰い)で教え子を手にかけてしまう。ケガレを倒すためだったが、術に頼らざるを得なかった自分の弱さを憎み、それ以来ケガレ喰いを封印してしまったのだという。そのことを聞いたろくろは試合の最中、雛月の悲劇での思いを話し、勘久郎を鼓舞。術の封印を解き、本気で戦おうとする勘久郎VSろくろの、本当の試合が始まった―――!!

キャラクター紹介
  • 焔魔堂 ろくろ
    (えんまどう ろくろ)
    陰陽師候補生がケガレ堕ちした事件“雛月の悲劇”の生き残り。ケガレ堕ちに打ち勝ち、その手に強い力を手に入れた。仲間を救えなかったことを悔み、陰陽師に なることを拒んでいたが、紅緒と共に戦う決心をする。
  • 化野 紅緒
    (あだしの べにお)
    代々有名な陰陽師を輩出してきた家系の娘。禍野に直接入ってケガレ祓いをすることができる。話せるケガレ・婆娑羅によって両親を殺された過去が。敵を討つため強くなろうと努力している。
  • 椥辻 亮悟
    (なぎつじ りょうご)
    悲劇の前のろくろを知る、星火寮の住人。ろくろの才能を買い、ケガレ祓いをさぼりまくる彼を、陰陽師にすることに執着している。
  • 土御門 有馬
    (つちみかど ありま)
    総覇陰陽連のトップで、全ての陰陽師を統べる陰陽頭。千年もの間、神子が現れるのを待っていた。いつもテンションが高い。
  • 神威
    (かむい)
    婆娑羅と呼ばれる人の言葉を話すケガレの一人で、紅緒の両親の仇。ケガレでありながら一介のケガレの強さをはるかに上回る。強い敵との決死の戦いを好み、紅緒にケガレの体を与える。
  • 天若 繭良
    (あまわか まゆら)
    ろくろの幼馴染。運動音痴だが呪力だけなら亮悟より強く、お守りがないとケガレに狙われやすい。ろくろ、紅緒と共に戦いたいと、陰陽師の修行を。
  • 天若 清弦
    (あまわか せいげん)
    繭良の父親で、ろくろの師匠。凶将“白虎”の名を冠する最強最高ランクの陰陽師・十二天将の一人だったが、悠斗との戦いで片腕を失い除籍される。
  • 石鏡 悠斗
    (いじか ゆうと)
    化野家に生まれ、両親の死を機に石鏡家に引き取られた、紅緒の兄。本音を隠し、他人を欺いていたため、ろくろと友達だった。仲間をケガレ堕ちさせ“雛月の悲劇”を起こしたことで、陰陽師の敵に。
  • 斑鳩 士門
    (いかるが しもん)
    十二天将の一人で“朱雀”と呼ばれる。11歳で陰陽師の術をマスターし、12歳で小隊長のランクに。その後、14歳で最高ランク十二天将に上り詰めた天才。ろくろの2歳年上。
  • 斑鳩 小夜
    (いかるが さよ)
    斑鳩家本家の嫡子で、安倍晴明の母・葛の葉を呪護者(守護霊)に持つ11歳。呪力の本質や、陰陽師の呪護者を見通す力がある。ろくろを王子様と慕う。
  • 土御門 有主
    (つちみかど ありもり)
    通称・ありす。土御門家嫡男で、次期陰陽頭候補。父・有馬と比べられ、誰にも認めてもらえないことを悩んでいたが、どんな逆境にも立ち向かうろくろに感化され、焔魔堂家の傘下に入る。
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