[大正処女御伽話]桐丘さな

大正処女御伽話 第1〜3巻 桐丘さな
前回までのあらすじ

 時は大正。事故で右手の自由を失い、千葉の田舎で養生する青年・珠彦の元に夕月という少女がやってくる。彼女は、珠彦の世話をさせるためにと彼の父親が買ってきた嫁。世の中の全てに嫌気がさし、引きこもりの厭世家(ペシミスト)となり果てていた珠彦だが、天真爛漫で献身的な夕月と一緒に暮らすことで、少しずつ変わっていく――!

 震災で亡くなった兄・珠樹の葬式へと赴いた珠彦。悲しむ父親の以前とは違う気弱な姿に戸惑う中、父親は珠彦を「死人」だと言ったことを撤回し、謝ってくれる。珠彦は認められたことに嬉しくなるが、何か違和感を感じたまま千葉への帰途につく。

 夕月と二人きりで過ごす大晦日。珠彦は十六歳になる彼女の誕生日を祝うため、想いを込めたコンパクトと手紙をプレゼントする。そして、感謝を伝えると共に夕月に求婚! 夕月は返事の代わりにキスを返すのだった。夕月との幸せな未来を思い描いていた珠彦。しかし、次の日夕月は置き手紙を残して消えてしまい…!?  

キャラクター紹介
  • 志磨 珠彦
    (しま たまひこ)
    金持ちの家に生まれ、愛情以外は不自由なく育てられた。しかし事故で母親と右手の自由を失う。父親から千葉の別荘と嫁を与えられ養生していたが、試験に合格し晴れて高等学校に転入した。19歳。
  • 夕月
    (ゆづき)
    珠彦の世話をするために、彼の父親に1万円で買われた。天真爛漫な15歳。年齢の割に家事が完璧にできる。珠彦からはユヅと呼ばれることも。
  • 志磨 珠子
    (しま たまこ)
    珠彦の妹。高身長で綺麗な髪を持つ、いわゆる美少女であるが、珠彦曰く他人の負い目につけこんで毒舌を吐く「悪女」。しかし、甘いものが好きで暗闇は苦手など年相応の一面を見せることも。

  • (りょう)
    珠彦・夕月と同じ村に住む娘。二人をからかって楽しんだりするものの、酒浸りの父にかわって弟たちの世話をしたり、面倒見がいい面もある。
  • 美鳥
    (みどり)
    夕月の女学校時代の親友。夕月が珠彦のところへ来てからも、ずっと文通を続けている。
  • 白鳥 ことり
    (しらとり ことり)
    老若男女問わず日本中が夢中の大人気歌姫。京都出身で幼少時代を外国で過ごした。ピアノ、ギター、ヴァイオリンなど様々な楽器を弾きこなす。
  • 白鳥 策
    (しらとり はかる)
    珠彦と同時に私立歌枕(かつらぎ)高等学校に編入した美男子。大人気歌手・白鳥 ことりの双子の兄。
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