ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」星野 桂 先生 & 肘原えるぼ 先生

《9》月刊連載は「ラストの引き方」が重要

肘原 週刊から月刊へ移籍されましたが、月刊連載で意識すべきことはありますか?

星野 私は「ラストで強い引きを作る」ということを意識しています。月刊への移籍時に担当編集さんから「1か月待ってでも読みたいと思わせる引きを作りなさい」とアドバイスをもらったんです。掲載スパンが短く、次週すぐに挽回できる週刊連載とは異なり、月刊連載では期間が1か月空きます。その間に物語を忘れてしまう読者も多いと思うので、週刊以上に1話分の内容をより濃く面白いものにしなければと思っています。例えば週刊連載だと「今週つまらなかったな」と思っても次週も読んでくれることはあるじゃないですか。でも月刊だと買い忘れたりして、その確率は低くなりますよね。今の私は季刊誌なのでそれ以上ですが…(苦笑)。

肘原 次号まで読者に待っていてもらいたい、ということを強く意識されているんですね。

星野 そうです。ネット環境が発達して娯楽があふれている昨今、1か月先まで私の漫画を楽しみに待っていてくれる読者は貴重だと思うんです。なので、その方たちを少しでも楽しませたいんですよ。

肘原 ラストの引きを作る際、構図にはこだわりますか?

星野 構図はあまり意識していないです。見開きでカッコよくいい絵が描けたとしても、物語がダメだとなんの意味もないので。たとえ小さなコマでも物語の強烈なフックがあれば良いと思っています。