
人間の住む物質界<アッシャー>と悪魔の住む虚無界<ゲヘナ>。本来は干渉することすらできない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う——祓魔師<エクソシスト>が存在していた。燐の父、藤本も優秀な祓魔師だったが、燐を狙ったサタンに憑依され、命を落としてしまう。サタンの血を引く燐は人類の脅威。死を要求される燐だったが、彼は父親と同じ祓魔師として戦う道を選ぶ——!
祓魔師たちは、受肉したサタンを崩壊させることに成功するも、地球そのものと融合をし始めたサタンの心臓は、それを核として巨大な城塞を建造。内部は迷路状となっており、さらにその入り口はイルミナティによって占拠。サタンの城塞迷路を攻略し、その心臓の破壊、もしくは封印をしなければ人類に明日は無い中、祓魔師たちは班分けをして城塞へ突入を開始する!
城塞の中心を目指し、迷宮の壁の上を進む燐たち。すると迷路の中に燐としえみにしか見えない幼少期のサタン(の依り代)の姿をした子供を発見。自分たちの監視か、サタンの罠かと議論する一行だが、燐は自分が「悪魔を理解したい」と思っているせいか、悪意を感じなかったと話す。だが悪魔の暴虐に大事なものを奪われてきたネイガウスは断固としてその説を拒絶し、サタンと分かり合い仲直りする道を可能性として見ている燐に苦言を呈す。
そんな中、迷路は分かれ道にさしかかる。片方の道には、また子供が現れて、こちらだと示すような仕草をする。だがネイガウスはそれこそ罠だと言い、子供の指していないほうの道を提案。ここはまずネイガウスの言う道に進む燐たち。先に待っていたのは巨大な玩具がひしめく部屋…するとそこにも子供が現れ、しえみに道を伝えようとするが、部屋自体が崩れ始め、現れた巨大なぬいぐるみに子供は食べられてしまう。
出口を探す中、子供が指していた先には本当に道があり、ほかの選択肢がない中全員で飛び込むことに。その先でも子供が現れ道を示すが、まるで空間全体が子供のすることを妨害するように襲い来る。
子供の指示通り動くのを止めるネイガウスにしえみは、この子供はサタンの大きな悪意の中に残る小さな良心だと信じたいと語り、細い通路へと向かうことに。
全員で細い通路を行く中、出口がまだ見えない内から通路が狭まり始め、燐たちを圧し潰そうとしてくる。すると、ネイガウスは、ずっと怨みに引き摺られ判断を誤ってきたと語り出すと、自身の腕を切り裂いて――!?