茜部先生は照れ知らず 多治見尚哉

前回までのあらすじ

ストーリー

 憧れの漫画家・茜部(あかなべ)アキラのアシスタントになった漫画家志望の崎枝(さきえだ)コウキ。茜部は崎枝の描いた絵を一切の照れもなく真面目な顔で、ストレートに褒めまくり始める。そんな中、まさかの茜部からの告白により、二人は恋人同士になるが、彼女からの褒め攻撃は加速する。照れて仕事が捗らないと訴える崎枝に、なるべく崎枝を照れさせない褒め方を覚えることを初めての「恋人のために頑張る」ことだと、ワクワクする茜部だったが…?


 茜部はかなり料理下手だが、崎枝へバレンタインチョコを贈るため、何を食べさせても問題のない味見役として担当編集・各務(かかみ)、指南役として女子力の高い八百(やお)をレンタルスペースに呼び、トリュフチョコを作ることに。
 チョコを冷やしている間、各務と共に煙草休憩を挟もうとする茜部は、禁煙していると思っていたと八百に言われるが、副流煙でコウキ君の寿命を減らしたくないと家で禁煙している理由を照れずに答えるのであった。
 二人が休憩している間に八百も昼寝をしていたが、その間に茜部が一人で作ってしまい、とんでもなく恐ろしいトリュフチョコになる予定だったものが出来上がっていた…。味見することに怯えだす各務であったが、今までの締め切りの連絡ミスを帳消しにするためなんとか全て味見したのであった。
 奇跡的に一つだけ美味しいものがあったため、それを八百がアレンジをして、バレンタイン当日を迎えることに。手作りチョコに対して、喜ぶ崎枝に「君への愛を詰めたから、きっと世界一甘いチョコになるよ」とまっすぐ気持ちを伝え、いつも通り崎枝を照れ差す茜部であった。

キャラクター紹介
  • 茜部 アキラ
    (あかなべ あきら)
    漫画『紅の魔女』の作者。アシスタントである崎枝を照れることなく褒めちぎる。茜部の告白により、崎枝と交際を始める。
  • 崎枝 コウキ
    (さきえだ こうき)
    憧れの漫画家・茜部の漫画アシスタント。アシスタントになる前から、茜部の作品である『紅の魔女』の大ファン。茜部からの褒め殺しに翻弄される。
  • 八百 桜
    (やお さくら)
    漫画『初恋は東京』の作者。茜部の大学時代からの親友。関西弁。友人想いではあるが感情豊かで極端な性格。恋愛に関してかなり初心。
  • 各務 はるか
    (かかみ はるか)
    茜部の担当編集者。明るく元気な性格だが、連絡ミスが多く少し雑なところも。彼氏はできたことがない。