Mr.Clice 秋本治

前回までのあらすじ

ストーリー

 国家特別工作機関(特工)のエージェント・繰巣 陣(くりす じん)は任務中の事故により死亡。しかし、最優秀であった彼を失うことを良しとしない特工の判断により、女性テニスプレイヤーの死体に脳を移植することで、女として復活。女性エージェント・クリスとして様々な任務を言い渡されるが、圧倒的なスキルによりそのことごとくを遂行していくのだった。


  クリスの次なる任務は、アフガン隣国で起こった、とある兄弟・ギャオス参謀とレギオン大使による兄弟喧嘩が発端の内戦をJKに扮して仲裁するというモノだった。


 なんでも、ギャオスが無類のオタクかつ日本のJKに執心だという情報を基に、日本のJKが仲裁に入れば聞く耳を持つだろうという作戦であった。半信半疑のままアフガンへ降り立ちさっそくギャオスと相まみえたクリスだったが、その効果はてきめん。あっという間にギャオスの懐柔には成功する。


 しかし兄・レギオンは日本のロボットアニメオタクで、その方向性の違いがこの内戦、もとい兄弟喧嘩の根幹なのだという。そこへ、レギオンが国家予算をつぎ込み完成させたアニメさながらの巨大ロボット兵団が襲撃を開始。
襲い来るロボットの前に飛び出したクリスは、レギオン陣営に対しても調停しに来た旨を伝え、交渉の場にレギオンを呼び出すことに成功。クリスは「萌」は仕事に疲れた人に安らぎを与え「ロボット」はメカと人間の共存を目指す未来への指針…どちらも人を支える大事な日本文化であり、それを継承してくれていることへの感謝と、だからこそ仲良くしてほしいと、語りかける。


 クリスの言葉を受け、互いに互いのオタクカルチャーにも実は興味があった…と素直になった兄弟の喧嘩収めにより、内戦は無事に終戦を迎えた。と、そこまではよかったのだが、アフガンでギャオスに撮られた3Dデータを基に作られたクリスのリアルフィギュアがバカ売れしていることが発覚。クリスは、そんなに売れるなら自分で作ればよかったと後悔するのだった。

キャラクター紹介
  • 繰巣 陣/クリス
    (くりす じん)
    特工の最優秀エージェント。任務中事故で死亡してしまったが、脳移植により女性の体で復活した。実績を積めば男の体に戻すという言葉を信じ、日夜無理難題な任務に挑む。
  • アレキサンダー・ベラマッチャ
    特工のイタリア支部の諜報員。クリスとは男時代からの仲で、現在でもクリスと共に任務をこなし、世界中を飛び回る良き相棒である。
  • 雨笑笑 笑太
    (うひょひょ わらった)
    特工の中央工作局工作局長で、クリスの上司。いつもクリスに難関な任務を言い渡す。クリスは女の体のほうが成績も良く、予算も無いため、男に戻したくないのが本心のようだ。