Mr.Clice 秋本治

前回までのあらすじ

ストーリー

 国家特別工作機関(特工)のエージェント・繰巣 陣(くりす じん)は任務中の事故により死亡。しかし、最優秀であった彼を失うことを良しとしない特工の判断により、女性テニスプレイヤーの死体に脳を移植することで、女として復活。女性エージェント・クリスとして様々な任務を言い渡されるが、圧倒的なスキルによりそのことごとくを遂行していくのだった。


 A国の日本大使館が占拠、大使館員が人質となる事件が発生。人質奪還の命を受けたクリスは急ぎA国へ急行し、そのスキルを駆使し速攻で人質を救出する。


 ひとまず事件が解決したが、クリスは任務に向かう道中、市民デモに出くわしており、民衆と政府・王権の間に問題が起きているのが気がかりになっていた。
 この国では、シリコンが豊富に採れることから、世界中で不足している半導体を安く早く、大量に生産・輸出する政策によって過剰労働、外資参入による土地の高騰、物価高に低賃金が合わさり国民が疲弊している現状があり、そんな中声を上げたのはこの国の王女であった。彼女は半導体生産を中止し、豊かな土地を生かした農業、漁業の生活に戻そうと、父である国王に訴えかけ、その行動に賛同した市民たちが運動を起こす…という状態だった。


 そんな中王女が、半導体生産を中止されたら困る某国の差し金で拉致されてしまう。クリスは即座に出発し、敵の懐から王女の救出に成功する。
 娘の危機を前にして、ようやく目が覚めた国王は、半導体生産の全面撤退を決断する。


 帰国したクリスを待っていたのは、A国の半導体生産撤退のあおりを受ける日本の惨状にうなだれる局長の姿であった。そんな中、クリスの元にA国で量産するメロンを格安で日本に輸出する用意があると王女からの連絡が。喜ぶクリスをよそに、半導体不足でまわらぬ日本経済に頭を抱える局長であった…。

キャラクター紹介
  • 繰巣 陣/クリス
    (くりす じん)
    特工の最優秀エージェント。任務中事故で死亡してしまったが、脳移植により女性の体で復活した。実績を積めば男の体に戻すという言葉を信じ、日夜無理難題な任務に挑む。
  • アレキサンダー・ベラマッチャ
    特工のイタリア支部の諜報員。クリスとは男時代からの仲で、現在でもクリスと共に任務をこなし、世界中を飛び回る良き相棒である。
  • 雨笑笑 笑太
    (うひょひょ わらった)
    特工の中央工作局工作局長で、クリスの上司。いつもクリスに難関な任務を言い渡す。クリスは女の体のほうが成績も良く、予算も無いため、男に戻したくないのが本心のようだ。