極楽街 佐乃夕斗

前回までのあらすじ

ストーリー

 華やかに賑わう“極楽街”でどんな難題にも報酬次第で引き受ける「解決屋」を営むタオとアルマ。その裏では人や動物の死体を使って造られた「禍(マガ)」という怪物専門の「殺し屋」として活動。この世の全ての禍を駆逐するその日まで戦うことを誓う―――!!


 劉とネイから訓練を受ける中、ついに自分の意思で繋縛の杭を抜くことができたアルマ。この感覚を忘れないために、すぐさまネイに勝負を挑むが貧血で倒れてしまう。
 目を覚ましたアルマは、再び劉から訓練を受けることに。最初のやる気のない印象から一変し、武装した劉との本気の戦いが始まる。アルマ自身も繋縛の杭を抜いて挑むが、力の差に圧倒されて彼に傷ひとつ付けることができないまま訓練が終了。


 一方その頃、辰臣と事件の捜査をするタオ。とある監視カメラをチェックしていると、タオが捜している人によく似た黒髪の青年を発見する。
 不穏な気持ちが渦巻く中、タオは首吊り事件が起きた神社へと向かう。するとそこには監視カメラにも映っていた、幼い頃に苦楽を過ごしたジンの姿があって…!?

キャラクター紹介
  • タオ
    ドライな性格。怒ると怖い。表は「解決屋」裏では対禍専門の「殺し屋」を営んでいる。
  • アルマ
    身体能力が高く、大食い。人や動物の死体を使って造られた「禍」という怪物と人間の間に生まれた「半禍の子」。心まで禍になりかけていたところをタオに拾われる。
  • 辰臣
    (タツオミ)
    珍事件が殺到する極楽街の情報屋。情報代は高いが、女好きのためタオには安く情報を売っている。
  • ネイ
    蛇穴に属する凄腕剣士の少女。禍に対して誘発作用がある血液を持つ。
  • 黄泉(よみ)
    謎多き白髪の青年。タオしか抜けないはずのアルマの繋縛の杭を抜くことができる。
  • ヨキ
    蛇穴所属。明るく優しい獣人。タオたちの武器を作っている。お金持ち。
  • ダラ
    蛇穴所属。一見クールな女性だが愛情深い性格。ヨキと同じようにタオたちの武器を作っている。
  • 劉(リュウ)
    タオやネイを訓練していた男。厳しく、容赦のない指導者だが、酒好きでめんどくさがりな性格。