極楽街 佐乃夕斗

『極楽街』JC4巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     華やかに賑わう“極楽街”でどんな難題にも報酬次第で引き受ける「解決屋」を営むタオとアルマ。その裏では人や動物の死体を使って造られた「禍(マガ)」という怪物専門の「殺し屋」として活動。この世の全ての禍を駆逐するその日まで戦うことを誓う―――!!


     タオとアルマの元に、不審死が相次ぐ幽霊屋敷の調査の依頼が入る。そこは10年ほど前に起きた大事件の現場であり、家主や使用人が一斉に不審死した曰くつきの屋敷だった。 その屋敷を解体するため、現地調査をしようと部下を連れていった依頼人の新田は、目を離した隙に大切に育ててきた部下2人を亡くしてしまう。意味もわからず死んでしまった部下を思い、責任を感じる新田の誠意を受け取ったタオは、格安で今回の依頼を受けることに。


     幽霊屋敷へと到着したタオとアルマ。ところがそこにはなぜかネイの姿があった。実はその屋敷はネイが蛇穴に来る前の幼いころ暮らしていた家であったことが判明する。
     ネイは過去の事件をきっかけに実家に入るのを躊躇していたが、再び謎の不審死が相次いでいたことを知り、タオたちと共に調査へと向かう。


     タオと二手に分かれ、ネイと一緒に屋敷を調査するアルマ。そこで金品を盗むホームレスを発見する。アルマはすぐに避難するよう伝える一方、自分ちの物が盗まれているのを目撃し、騒ぎ立てるネイ。アルマとネイだけで言い合っていると、突如大きな音が響き渡る。アルマは急いでホームレスの元へと向かうが、無惨にも“圧死”していたのだった。
     アルマはすぐさまネイにタオを呼ぶよう指示を出し、繋縛の杭を抜き“圧死の禍”との戦闘に備えるが―――!?

    キャラクター紹介
    • タオ
      ドライな性格。怒ると怖い。表は「解決屋」裏では対禍専門の「殺し屋」を営んでいる。
    • アルマ
      身体能力が高く、大食い。人や動物の死体を使って造られた「禍」という怪物と人間の間に生まれた「半禍の子」。心まで禍になりかけていたところをタオに拾われる。
    • 辰臣
      (タツオミ)
      珍事件が殺到する極楽街の情報屋。情報代は高いが、女好きのためタオには安く情報を売っている。
    • ネイ
      蛇穴に属する凄腕剣士の少女。禍に対して誘発作用がある血液を持つ。
    • 黄泉(よみ)
      謎多き白髪の青年。タオしか抜けないはずのアルマの繋縛の杭を抜くことができる。
    • ヨキ
      蛇穴所属。明るく優しい獣人。タオたちの武器を作っている。お金持ち。
    • ダラ
      蛇穴所属。一見クールな女性だが愛情深い性格。ヨキと同じようにタオたちの武器を作っている。
    • 劉(リュウ)
      タオやネイを訓練していた男。厳しく、容赦のない指導者だが、酒好きでめんどくさがりな性格。
    • 夜(よる)
      行方不明になっていたタオの弟・ジンのもう一つの人格。自殺するが、黄泉の力で禍として蘇る。直接首に触れずに、絞め殺すことができる力を持つ。
    • 枵(うつろ)
      黄泉の力で蘇った、失血死の禍。 超メンヘラで惚れっぽい性格。