怪物事変 藍本 松

前回までのあらすじ

ストーリー

 古来よりこの世に潜み、人に見つからないように人と関わり合って生きる〝怪物″(けもの)。しかし現代では人と必要以上に深く関わろうとする…例えば子供を作ろうとするケースが多数報告されるようになった。そんななか、血を持たぬ鬼〝屍鬼″(クーラー)と人間の間に生まれた少年、夏羽。


 少年は化狸の隠神と出会い、不可思議な運命に誘われていく…。


 偶然怪物の結石を手に入れた晶を刺客の狐から守るため、沖縄に向かう手段を探す夏羽たち。しかし飯生の部下・梅太郎は偶然晶の首にかかっている石の正体に気づいてしまう。夏羽たちが沖縄にやってくると知り、戦いに自信のない梅太郎は晶と結から“ジャンケン”で勝ったら、石を譲ってもらうと約束して!?


 5回戦で決着をつけることになった3人。梅太郎は、自身の力”遅感ガス”を使って時間を操りジャンケンの勝敗を支配していたが、結に軽薄な態度を指摘され、イカサマしていることを自分からバラしてしまう。しかしなすすべなく4敗してしまい後がない晶と結。晶は半ばやけくそで吹雪をぶっ放す。すると何故か勝利、さらにその時の自分たちの様子で梅太郎のイカサマの正体に気づく。ジャンケン最終戦、己の手と梅太郎の手を氷で固め手を変えられないようにして、純粋な“ジャンケン”で勝利した晶。最終的に大逆転勝利をつかんで…!?

キャラクター紹介
  • 夏羽
    (かばね)
    屍鬼と人間の間に生まれた半妖の子。母の妹のところに預けられ、泥田坊と呼ばれていた。
  • 隠神 鼓八千
    (いぬがみ こはち)
    隠神怪物相談事務所でオカルト専門の探偵をしている。その正体は怪物である化狸。

  • (シキ)
    蜘蛛(アラクネ)を母にもつ半妖の子。隠神のもとで暮らしている。

  • (アキラ)
    100年に一度しか生まれない雪男子(ユキオノコ)という怪物。双子の兄を捜すため隠神のもとで暮らしている。
  • 飯生 妖子
    (いなり ようこ)
    警視庁で警視を務める狐の怪物。警察に権力を持ち、隠神と協力関係にある。

  • (こん)
    飯生を母のように思う狐の少女。飯生を盲目的に慕っている。
  • ミハイ
    吸血鬼(ヴァンパイア)。隠神探偵事務所の情報機器を担当している。オンラインゲームにハマっている。
  • 野火丸
    (のびまる)
    紺の後に、飯生に仕えることになった狐。耳も尾も消せない下の下の狐なので普段はヘッドフォンなどで隠している。夏羽によく話しかけてくるがその目的は…?
  • 蓼丸 綾
    (たでまる アヤ)
    “金の糸”を生み出す実験の過程で生まれた織の妹。治癒する糸を生み出す力を持っている。

  • (ゆい)
    100年に一度しか生まれない雪男子(ユキオノコ)という怪物。晶の双子の兄。
  • 伊予
    (いよ)
    四国狸の次期頭領。16歳。「一度見たものにそっくりそのまま変化できる」特技をもつ。
  • 全吉
    (ぜんきち)
    伊予の従者の狸。常に伊予の側にいて彼女のフォローをする苦労人。隠神に憧れている。
  • 赤城
    (あかぎ)
    飯生の部下の狐で幻に特化した能力を持つ。潔癖症でティッシュがないと能力を使えない。
  • 花楓
    (かえで)
    飯生の部下の狐で炎に特化した能力を持つ。腕と鼻と肉体が自慢だが馬鹿。
  • 梅太郎
    (うめたろう)
    飯生の部下の狐で、時の流れを惑わせる幻“遅感ガス”を操る。お金と女性にだらしない一面をもつ。