怪物事変 藍本 松

前回までのあらすじ

ストーリー

 古来よりこの世に潜み、人に見つからないように人と関わり合って生きる〝怪物″(けもの)。しかし現代では人と必要以上に深く関わろうとする…例えば子供を作ろうとするケースが多数報告されるようになった。そんななか、血を持たぬ鬼〝屍鬼″(クーラー)と人間の間に生まれた少年、夏羽。


 少年は化狸の隠神と出会い、不可思議な運命に誘われていく…。


 部下である陽・炉薔薇からみっつ、梅太郎からひとつ、元々持っていた石を合わせ、5つの石を手に入れた飯生。人肉を好む怪物を利用し、怪物と人間をさらに支配下に置くため“食糧独占”を狙う。協力関係にある千葉県・桜牙ハムの加工工場を拡張するため陽と炉薔薇を送り出し、浮かれる飯生は最近頻繁に訪れる空腹感に眉をしかめて…。


 同じく5つの石を手に入れた夏羽たち。飯生の目的を見通した隠神は、“桜牙ハム”の施設を破壊し、桜牙の責任者が持つであろう怪物の結石を手に入れることを提案する。物理での破壊を想定していた隠神だったが、織の提案でコンピューターに精通しているミハイの手を借りることに。しかしミハイが片手間に破壊することができないレベルの優秀な人材がセキュリティを担当しているようで…!?


 千葉県・桜牙ハムの工場を訪れた陽と炉薔薇。彼らを待っていたのは、セキュリティ担当の渡辺綱万代という、何処かで聞いたことのある名前を持つ人が操るドローンで!?

キャラクター紹介
  • 夏羽
    (かばね)
    屍鬼と人間の間に生まれた半妖の子。母の妹のところに預けられ、泥田坊と呼ばれていた。
  • 隠神 鼓八千
    (いぬがみ こはち)
    隠神怪物相談事務所でオカルト専門の探偵をしている。その正体は怪物である化狸。

  • (シキ)
    蜘蛛(アラクネ)を母にもつ半妖の子。隠神のもとで暮らしている。

  • (アキラ)
    100年に一度しか生まれない雪男子(ユキオノコ)という怪物。双子の兄を捜すため隠神のもとで暮らしている。
  • 飯生 妖子
    (いなり ようこ)
    警視庁で警視を務める狐の怪物。警察に権力を持ち、隠神と協力関係にある。

  • (こん)
    飯生を母のように思う狐の少女。飯生を盲目的に慕っている。
  • ミハイ
    吸血鬼(ヴァンパイア)。隠神探偵事務所の情報機器を担当している。オンラインゲームにハマっている。
  • 野火丸
    (のびまる)
    紺の後に、飯生に仕えることになった狐。耳も尾も消せない下の下の狐なので普段はヘッドフォンなどで隠している。夏羽によく話しかけてくるがその目的は…?
  • 蓼丸 綾
    (たでまる アヤ)
    “金の糸”を生み出す実験の過程で生まれた織の妹。治癒する糸を生み出す力を持っている。

  • (ゆい)
    100年に一度しか生まれない雪男子(ユキオノコ)という怪物。晶の双子の兄。
  • 伊予
    (いよ)
    四国狸の次期頭領。16歳。「一度見たものにそっくりそのまま変化できる」特技をもつ。
  • 全吉
    (ぜんきち)
    伊予の従者の狸。常に伊予の側にいて彼女のフォローをする苦労人。隠神に憧れている。
  • 赤城
    (あかぎ)
    飯生の部下の狐で幻に特化した能力を持つ。潔癖症でティッシュがないと能力を使えない。
  • 花楓
    (かえで)
    飯生の部下の狐で炎に特化した能力を持つ。腕と鼻と肉体が自慢だが馬鹿。
  • 梅太郎
    (うめたろう)
    飯生の部下の狐で、時の流れを惑わせる幻“遅感ガス”を操る。お金と女性にだらしない一面をもつ。

  • (ひなた)
    飯生の部下の狐で、小柄な体躯にも拘わらず力持ち。炉薔薇とつき合っている。
  • 炉薔薇
    (ろばら)
    飯生の部下の狐で、バラけた身体をくっつける技を持つ。陽とつき合っている。