ダークギャザリング 近藤憲一

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  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     霊媒体質の螢多朗は霊障を受け、幼なじみの詠子を巻き込んで以来引きこもりに。社会復帰すべく家庭教師を始め、天才少女・夜宵と出会う。母親を「空亡」という悪霊に連れ去られた夜宵は、手がかりを求め心霊スポットを巡っていた。強い霊媒体質の夜宵だが霊に避けられており、そのため螢多朗の引き寄せ体質を必要としていた。一方、螢多朗は自分と詠子の呪いを解き社会復帰するため、霊媒体質に対処できる力をつけることを決意。夜宵に協力することに…。


     螢多朗の教え子・愛依は神の花嫁として死ぬ運命にある。螢多朗たちはこれを阻止して神を捕らえ、夜宵が作る悪霊軍団の一員にしようと計画。神との決戦を前にして、夜宵は最大規模の計画──『弑逆桔梗(しいぎゃくききょう)作戦』の決行を提案する。作戦を成功させ、愛依を救うべく一行は京都に向かい、戦いは『太歳星君』との最終決戦へ突入する。


     『太歳星君』との決着がついた夜宵は螢多朗・詠子と合流し戦いの後始末をする。そして3人は検査入院することになり、病院で愛依と合流するも神代家当主・神代総玄に呼びだされ、愛依の実家に行くことに。
     愛依の実家に着き、愛依の父・礼治郎から愛依と『神の花嫁』について話を聞く夜宵達。神代家は『太歳星君』と契約している、千年続く『祟り屋』。神に祈願することで、政治家にとって都合が悪い一族を滅亡させ、各時代の支配者層と癒着し、裏で暗躍してきた霊能力者の家系だという。そして代々、娘の命を『神の花嫁』という名の生贄に差し出していたのだ。契約は20年毎に更新され、その間の神代家当主は神の祟りが使い放題になる。神代家は代々必ず2人以上の女子を設け、長女に子孫繁栄の役割、次女に生贄の役割を与え、愛依は後者の役割だった。しかし今回、夜宵達が神様を捕まえたことで契約の維持が難しくなるという。そこで直接神様に、神代家との契約がどうなるのか聞いてみることに。
     神様曰く、神様が誰かと新しい契約を結べば愛依だけでなく、歴代の『神様の花嫁』が解放されるという。そして神様は夜宵に、『太歳星君』の本体を倒す代わりに回復を手伝うという契約を持ち掛け、夜宵はその契約を了承する。こうして愛依と歴代の『神様の花嫁』は解放されたのだった。
     一方『太歳星君』の本体は、太田田根子という人間に成り代わっている霊の一族に、ある契約を持ち掛けられ…!?

    キャラクター紹介
    • 幻燈河 螢多朗
      (げんとうが けいたろう)
      霊媒体質。中学の時に霊障を受け、詠子を巻き込んだため二年余り引きこもり生活を送っていた。夜宵の家庭教師。詠子と恋人同士に。
    • 寶月 夜宵
      (ほうづき やよい)
      霊媒体質。重瞳で現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)を同時に見る。交通事故で両親を亡くし、事故現場から「空亡(くうぼう)」という悪霊に連れ去られる母を目撃。母の手がかりを探して心霊スポット巡りをする。捕縛した悪霊を共食いさせ、「卒業生」と呼ぶ破格の力を持つ悪霊を生み出している。従姉妹である詠子の家で暮らす。
    • 寶月 詠子
      (ほうづき えいこ)
      夜宵の従姉妹で螢多朗の幼馴染。かつて螢多朗の霊障に巻き込まれ、同じ呪いを持つ。
    • 神代 愛依
      (かみよ あい)
      螢多朗の生徒。不幸体質のせいで兄を死なせてしまう。神に見初められており、20歳までに連れて行かれると言われている。