オオカミ男とぬりかべちゃん おだかけんたろう

前回までのあらすじ

ストーリー

 人間と妖怪の異種交流が進み、妖怪の特徴を残す「半妖」が存在する世界。半妖達が集う高校「山本半妖学園」に通うオオカミの子孫・小上志狼には悩みがあった。それは、緊張するとオオカミに変身しちゃうこと!! 「今日こそ俺は…オオカミにならない!!」と息巻く志狼だが、女子を前にするとあっさりオオカミに。そんな志狼にクラスメイト・加部塗美が協力を申し出る。ぬりかべの子孫である加部さんにとって、苦手を克服しようとする志狼が「性“壁”」に刺さったようで…? 志狼が女子に緊張しないように試練を与えてくれることになるが!?


 加部さんが花火大会に行きたがっていると聞いた志狼。思いきって誘うも「行くわけないでしょ?」と断られてしまう。ショックを受ける志狼だけど、加部さんの様子がなんだか変…。実は加部さんは妖狐にとり憑かれていた! 加部さんの身体で男から生気を吸い取ろうと企む妖狐に「ちゅーしたら返してやる」と提案された志狼は顔を近づけられ、オオカミに! すると妖狐がオオカミを苦手だと判明し、見事加部さんを取り返すことに成功。そして改めて加部さんを花火大会に誘うことにも成功し…!?


 花火大会当日。志狼は浴衣姿の加部さんにドキドキしつつ、祭りを楽しむ。加部さんを見晴らしの良い場所に誘い花火を堪能していると、加部さんから「なんで誘ってくれたの?」と聞かれる。「加部さんと花火が見たかったから」と素直に伝えると、加部さんからも「小上くんと行きたかったのはこっちもだから」と言われ!? 今日も今日とて加部さんに翻弄されっぱなしの志狼。果たして、彼女は志狼の救世主となるのか――!?

キャラクター紹介
  • 小上 志狼(おがみ しろう)
    オオカミ男の子孫。山本半妖学園に通う。緊張するとオオカミになってしまう。特に女子が苦手で学園生活で克服を目指す。クラス委員長。
  • 加部 塗美(かべ まみ)
    ぬりかべの子孫。志狼のクラスメイト。ぬりかべとしての遺伝で、壁にぶち当たってる人を見ると、グッと来る。また、身体を硬くできる。