極楽街 佐乃夕斗

『極楽街』JC4巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     華やかに賑わう“極楽街”でどんな難題にも報酬次第で引き受ける「解決屋」を営むタオとアルマ。その裏では人や動物の死体を使って造られた「禍(マガ)」という怪物専門の「殺し屋」として活動。この世の全ての禍を駆逐するその日まで戦うことを誓う―――!!


     両親を殺した犯人を目の前にしたネイ。奴だけは許せないと首を切り落とすが禍の再生力で復活し、思い出の家を壊されてしまう。そのせいで戦いに集中できずにいたネイは、犯人に“事件から10年経っても弱い”と煽られるのだった。
    その言葉で躍起になったネイは再び武器を振りかざすが、武器を圧死の力で破壊され、致命傷を負う。その時、ネイが吹き出した血の香りに誘発された禍が出現し、窮地に追い込まれてしまう。ところが殺そうとしていたはずの犯人になぜか助けられ…。


     実は10年前の事件の日も、ネイは同じように犯人に助けられ、生き延びていたのだった。両親を殺した理由が「この家の全員がクズだったからだ」と言い放つ犯人だが、殺したいほど憎かったはずの一家を殺しきらず、なぜ自分だけ助けたのか犯人に問うネイ。しかし、答えは聞けないまま、犯人はその場から姿を消してしまい――。


     10年後に再び助けられたネイ。両親を殺され、自分の手で犯人を殺したいと願う一方、かつての犯人に想いを馳せ――…。

    キャラクター紹介
    • タオ
      ドライな性格。怒ると怖い。表は「解決屋」裏では対禍専門の「殺し屋」を営んでいる。
    • アルマ
      身体能力が高く、大食い。人や動物の死体を使って造られた「禍」という怪物と人間の間に生まれた「半禍の子」。心まで禍になりかけていたところをタオに拾われる。
    • 辰臣
      (タツオミ)
      珍事件が殺到する極楽街の情報屋。情報代は高いが、女好きのためタオには安く情報を売っている。
    • ネイ
      蛇穴に属する凄腕剣士の少女。禍に対して誘発作用がある血液を持つ。
    • 黄泉(よみ)
      謎多き白髪の青年。タオしか抜けないはずのアルマの繋縛の杭を抜くことができる。
    • ヨキ
      蛇穴所属。明るく優しい獣人。タオたちの武器を作っている。お金持ち。
    • ダラ
      蛇穴所属。一見クールな女性だが愛情深い性格。ヨキと同じようにタオたちの武器を作っている。
    • 劉(リュウ)
      タオやネイを訓練していた男。厳しく、容赦のない指導者だが、酒好きでめんどくさがりな性格。
    • 夜(よる)
      行方不明になっていたタオの弟・ジンのもう一つの人格。自殺するが、黄泉の力で禍として蘇る。直接首に触れずに、絞め殺すことができる力を持つ。
    • 枵(うつろ)
      黄泉の力で蘇った、失血死の禍。 超メンヘラで惚れっぽい性格。