茜部先生は照れ知らず 多治見尚哉

前回までのあらすじ

ストーリー

 憧れの漫画家・茜部(あかなべ)アキラのアシスタントになった漫画家志望の崎枝(さきえだ)コウキ。茜部は崎枝の描いた絵を一切の照れもなく真面目な顔で、ストレートに褒めまくり始める。そんな中、まさかの茜部からの告白により、二人は恋人同士になるが、彼女からの褒め攻撃は加速する。照れて仕事が捗らないと訴える崎枝に、なるべく崎枝を照れさせない褒め方を覚えることを初めての「恋人のために頑張る」ことだと、ワクワクする茜部だったが…?


 茜部と崎枝とさやは、八百(やお)の漫画に必要な資料写真を撮るために海にやってきた。八百は水着姿を破廉恥と思い、ラッシュガードを着て恥ずかしがる。崎枝の水着にも照れてしまい、写真がブレブレに…。
 同じタイプだと思っていた崎枝が堂々としていたため、人がいる場所で彼女の茜部が水着でいることは気にならないかと尋ねる。崎枝は気になっているとなんにも出来ないと思い、また自分も水着になると吹っ切れることができたとのことであった。
 ラッシュガードを脱いで吹っ切れた八百は、照れも減り、写真を撮ることができるように! しかし、最後に背中に日焼け止めを塗るベタなシーンが欲しいため、茜部にビキニの上を脱いで横になってもらい…!?


 資料写真の撮影が終わった時にさやがビーチフラッグトーナメントを提案し、みんなで参加することに。決勝で会おうと約束した茜部姉妹が予選を勝ち抜き、決勝で対決!
 スタートダッシュに成功していたさやが、唐突にきた高波に反応してしまうが…!?

キャラクター紹介
  • 茜部 アキラ
    (あかなべ あきら)
    漫画『紅の魔女』の作者。アシスタントである崎枝を照れることなく褒めちぎる。茜部の告白により、崎枝と交際を始める。
  • 崎枝 コウキ
    (さきえだ こうき)
    憧れの漫画家・茜部の漫画アシスタント。アシスタントになる前から、茜部の作品である『紅の魔女』の大ファン。茜部からの褒め殺しに翻弄される。
  • 八百 桜
    (やお さくら)
    漫画『初恋は東京』の作者。茜部の大学時代からの親友。関西弁。友人想いではあるが感情豊かで極端な性格。恋愛に関してかなり初心。
  • 各務 はるか
    (かかみ はるか)
    茜部の担当編集者。明るく元気な性格だが、連絡ミスが多く少し雑なところも。彼氏はできたことがない。
  • 茜部 さや
    (あかなべ さや)
    茜部の妹。大学1年生。素直でまっすぐな性格。一度運動のスイッチが入ると満足するまで家に帰らないほどの運動好き。
  • エナ
    (えな)
    崎枝と仲良い家族の子。6歳にしては、しっかりしていておませな少女。自分が崎枝の一番の女と思っていたため、茜部をライバル視している。