推しをカタチにする仕事 安藤狂太郎

『推しをカタチにする仕事』JC1巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    アニメや漫画のファンに向けた、コラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社スマイルーク。そこの営業企画課の度越(どこし)は、新人・津家(つけ)を指導することに。


     歴史上の偉人たちをキャラクター化したリズムゲーム『フェイクダンサブルアンサンブル』(通称:FDA)。キャラも曲もいい魅力的なゲームのはずなのにやっている人を見かけたことがなく、桐花(きりか)はいつ赤字でサ終するかに怯えていた。FDAの新規ファンを増やしたいため、桐花は度越たちを布教しにやってきたのであった。
     最初は桐花の布教が響いていない津家だったが、ゲームをやってみると、ストーリーが思いのほか良くハマった様子。ノーツをキャラの顔に設定した際に迫ってくる人面ノーツの画面を見て、金太郎飴を思い浮かべた津家はそのままグッズ化に成功!
     桐花は会社のサンプルが大量にあるのに、自分が支えねばと自腹で購入する。しかし、売れ行き的には根強いファンが結構いるようで…!?


     月1のノー残業デーで、早めに退勤する度越は『アンダークラフト』の500円くじのために足早に秋屋書店へ。なぜか花鳥(かちょう)と行き先が重なり気まずさを感じていたが、実は花鳥も目的は同じだと判明。
     お互いに何回もくじを引くが結果は惨敗、しかし花鳥は諦めずにもう2回引くと、狙っていたB賞のスリッパを引き当てる! 対する度越も、10回追加でくじを引くが、狙っているA賞が当たらず…。しかし、A賞の色違いのラストワン賞が当たり、喜ぶ度越。無事にやり切った二人は、花鳥の奢りでご飯へ行くのであった…。

    キャラクター紹介
    • 度越 大好
      (どこし だいき)
      グッズ制作会社・スマイルーク 営業企画課の3年目社員。津家の指導係。自分が企画したコラボグッズで笑顔になる作品ファンを見て喜びを感じている。
    • 津家 若葉
      (つけ わかば)
      新入社員。度越に対して敬意はないので、言動が意外と辛辣。作品への愛が深い分、企画案も癖が強い暴走列車。
    • 押切 康
      (おしきり やすし)
      デザイン部チーフ。気弱で優しい性格。作品への解像度が高く、すぐ形作る速さと柔軟性を併せ持つ仕事人。
    • 花鳥 取次
      (かちょう とりつぐ)
      営業企画課の課長であり、度越たちの上司。どんなお願いにも基本全部「いいよ」で返すイエスマン。適当に見えて、度越たちそれぞれを上手くコントロールしている。
    • 桐花 絵令
      (きりか えれい)
      企画生産部で度越の同期。社内では、お嬢様キャラになりきって独特な口調で話すが、一歩会社の外に出ると普通に戻る。