高校２年生の東風和音(あゆ かずね)は、過去に世界的音楽フェスW.S.(ワールドサウンド)で一躍日本一の歌姫になった春町さくらの歌声に魅了され、自分の作った曲を彼女に歌ってほしいと夢を抱き、ボカロプロデューサー『おわんP』という名で、楽曲づくりをして夢を追い続けていた。しかし、３年前に彼女が死去したことにより夢を失った。そんな彼だが、偶然クラスメイトの花本(はなもと)の歌声を聴いたのであった。彼女の歌声は、かつて夢のきっかけとなった春町さくらとそっくりであった。和音は、音楽への情熱を取り戻し、花本にW.S.の参加を提案する。当初は断った花本であったが、彼のつくった曲や強い思いに感化され、W.S.開催までの３年間という条件付きで了承し、W.S.への参加を目指す２人であった――!!
入院している花本に話しがあると言われ、病院へ向かう和音。花本が『ALS』という難病を患っていることを伝えられ、彼女の「遠く無いうちに歌えなくなる」という過去の言葉の意味を知った和音。花本の残り少ない時間を自分の夢のために奪っていたと知り、自分と出会わなければ家族との大切な時間に費やすことができたのはないかと後悔し、花本に謝る。
しかし、花本は和音と夢を目指すことで、生きる希望や大切なものをもらい、和音との過ごした時間を一度の後悔も感じたことはないと伝えた。一方、花本は逆に自分の病気のせいで和音の目指す夢の足枷になってしまうと感じていた。そんな彼女に和音は、花本自身が「生きててよかった」と思える日の為にWS（ワールドサウンド）に向けて共に頑張ろうと伝える。
お互いの気持ちを分かち合い、引き続き夢に向かおうとする2人。鳳から『ジルヴェスター・バトル・フェス』というバトル式のライブフェスの参加をしないかと誘われて――!!
