いろはの門 津田穂波

前回までのあらすじ

ストーリー

 現代まで脈々と受け継がれている徳川政権。今から15年前「反徳川」による江戸城襲撃テロをきっかけに警備体制は見直され、城内警官に代わり「門官」が配備されることとなる。「門官」の業務は、徳川宗家が外出する際に同行し危険から守る「護衛」、江戸城各門の入り口で城を守る「警護」、モニタールームで監視業務を行う「警務」の3つがある。
 一橋門の門長でありながら徳川宗家の血を継ぐ松平伊呂八は自ら選んだ門官として職務に日々励む――!!


 ある休みの日、成瀬の部屋を訪れた増山は、パソコン修理の手伝いのために来ていた桜田門・門長の斎藤什悟(さいとうじゅうご)に迎え入れられた。ちょうど斎藤が用事を終えて帰ろうとしていた時、成瀬のパソコンに一件の動画が届く。そこには椅子に拘束された門官達と反徳川と思わしき人物が映っており、この人物は門官達の安全と引き換えに用意したゲームをプレイするよう成瀬に迫る。


 要求を受ける成瀬と、送信者の特定に動く斎藤、増山は大手門への連絡へ…。ゲームは一見普通のすごろくだが、イベントマスに書いてあるテロ行為は現実で実行されること、ゲームマスのミニゲームで負けるとペナルティがあることなど、特殊なルールを有していた。
 持ち前のゲームセンスでミニゲームを次々とクリアしていく成瀬だったが、「犬山城爆破」と書かれたイベントマスに止まってしまう。すぐに犬山城が爆破される動画が送られてきたが、彼はこれがフェイク映像であることを見破った。しかし、次に送られてきた爆破動画が本物であると判明し、にわかに緊張が走る。ならば、爆破のマスを避けミニゲームで負けなければいいと意気込む成瀬。その宣言通り、イベントマスを的確に避けながらゴールへとコマを進めていった。
 そしてゴール直前、ミニゲームマスで犯人との対戦に見事勝利し、それと同時に犯人確保となる。

キャラクター紹介
  • 松平 伊呂八
    (まつだいら いろは)
    徳川家の一門・一橋家の家格ながら、門長を務める。実は前将軍の息子。職務に忠実で信頼に厚い。剣術にも優れる好人物。
  • 有馬 膳巳郎
    (ありま ぜんしろう)
    一橋門・副門長。経験豊富で有能な采配に、周りから一目置かれている。後輩達の教育係的存在。門長をサポートするほか、食事の世話、毒味役も兼任する。
  • 成瀬 眞柴
    (なるせ ましば)
    一橋門・門官。デジタル関係に精通し、セキュリティシステムを駆使して警備を支える。真面目で用心深いが、熱血な一面も併せ持つ。状況判断に長け、気配りができる。
  • 増山 花雪
    (ましやま はなゆき)
    一橋門・門官。門官一年目の新人。お調子者のため、よく有馬に叱責されるが、明るい性格で一橋門のムードメーカー。メイクが得意で変装マスクを作る技術がある。
  • 猪飼 萩善
    (いかい しゅうぜん)
    元一橋門門長。13年前、賊から伊呂八を守った際に亡くなってしまう。
  • 酒井 観月
    (さかい かんげつ)
    馬場先門門長。何をするにも活発な好人物。庄内藩出身。
  • 服部 夜鳩
    (はっとり よばと)
    半蔵門門長。占術や変装術を得意とする。
  • 斉藤 什悟
    (さいとう じゅうご)
    桜田門門長。デジタル関係の知識を幅広く有する。