剣闘士AtoZ 原作:サイトウケンジ 漫画:YOHAN

前回までのあらすじ

ストーリー

 最強の剣闘士を決めるKOG(キング オブ グラディエーター)。それは仮想現実の技術の発展により、超リアルな使用感の武器を再現した剣闘士たちの大宴。
 最高のエンターテインメントであり、そこで挑み続ける剣闘士たちは世界の大スターだった――。


 家バレしたジータは剣闘士を管理する養成学校『ロードス・マグヌス校』で生活することに。校内をヴァレリアに案内してもらう中、彼女は姉と共にエースに憧れて剣闘士のトップを目指していたことを知る。その時エースの“妹”に出会えてよかったと言われ、青ざめるジータ。実はすでにヴァレリアにエース本人ではなく、妹であることがバレていたのだった。全てを晒されると恐れていると、ヴァレリアは誰かに話したりしないと約束してくれて…。


 ジータが全盛期のエースに並ぶためには『剣聖五星』と呼ばれるグラディエータークラスでトップ5位の剣闘士に勝つ必要があった。その内の5位にヴァレリアの姉・ハリエットがいることを知る。しかしハリエットはジータを認めず、さらにジータに負けたヴァレリアを「妹じゃない」と突き放してしまう。その様子を見て、姉妹には仲良くしてほしいと思ったジータは「姉も負ければ負けたもの同士で姉妹になる」とハリエットを煽る。その発言がハリエットには決闘の申し込みとみなされ、ジータが負ければエースの偽物と公表して養成所生として一から始めることを条件とし、一方でハリエットが負けた場合はジータの従者として就くことを条件に、今夜決闘が行われることに。


 ヴァレリアの武器であるレイピアと暗器でハリエットに挑むジータ。ヴァレリアの連続攻撃とは違い、ハリエットは一撃と退避を同時に行うためより近づくことが困難だった。しかしジータはハリエットよりも速く動き、フェイントを仕掛けつつレイピアでクリティカルヒットさせ、勝利を掴む。
 ジータの力がエース本人だと認めたハリエットは、条件通りジータの従者となる。そこでジータは妹のヴァレリアと仲直りすることを命令し、ハリエットがヴァレリアの強さも認め姉妹の関係を修復することができたのだった…。

キャラクター紹介
  • ジータ
    最強剣闘士・エースの双子の妹。姉と同じような身体能力がありながらも、姉が昏睡状態になってからは害悪プレイヤーで有名な配信者として活動していた。
  • エース
    ジータの双子の姉。事故に遭い、昏睡状態になる前はKOGの最強剣闘士として活躍していた。
  • ルーシー
    今はKOG主幹運営会社『CGGテクニカ』の社長秘書兼エースの恋人候補。エースを救うため、治療法を探し続けていた。
  • ヴァレリア
    グラディエーターランク9位。『剣聖五星』5位・ハリエットの妹。圧倒的な情報網でジータがエースの妹であることを知る。やり口は卑劣だが、優しいお嬢様系剣闘士。