こどものくに カシミハル

前回までのあらすじ

ストーリー

 12歳以下のコドモだけが暮らす国には「オトナ」と呼ばれる化け物が現れる。オトナはコドモたちを拐(さら)い、国の外へと連れ去ってしまう。
 子供たちは軍を形成し、魔法で拳銃を出して子供を拐うオトナと戦っている。
 国のコドモたちはオトナに怯え、戦いながらも日常を過ごしていた。やがて12歳直前になったら、凍眠室で眠らなくてはいけなかった。もし眠らなければ「オトナ」になってしまう――…。
 魔法で巨大な拳銃を空に出せる少年・サンはオトナになってしまった兄を元に戻すため、軍に入ることになって――!?


 オトナの世界から逃げるサンたち。四人は上を目指していたけれど、オトナたちはどこまでも追いかけてくる。
 不意に黒い塵のようなものに包まれ、サンたちを助けたいという声が聞こえた。
 サンの反応がないため、リッタはその言葉を受け入れ、四人は白い空間へと連れていかれる。
 白い空間に黒い塵が人間の形を作り、自分はサンたちの「親」だと告げた。
 それは、この世界を「オトナ」から救う方法を話すと言って――!?

キャラクター紹介
  • サン・マルク
    パンケーキ好きの6歳。嘘をつくと片目を細める癖がある。兄・ハルに憧れていて、軍に入ることを望む。実は強い魔法を使用できるも、それが原因で兄に怪我を負わせてしまった。
  • ハル・マルク
    サンの兄。軍の優秀な隊長だったが、サンを心配するあまり凍眠せず「オトナ」になってしまう。
  • ウル・ノアム
    軍人。新入隊員の教育係で、ハルの次に実力がある。
  • リッタ
    7歳。サンと組んでいる、体が大きく優しい女の子。他人のモヤモヤした気持ちを見ることができる。
  • シロン
    サンの同期で、ダラと行動を共にしている。怖がり。
  • ダラ
    シロンの先輩。