こじらせ百鬼ドマイナー 南郷晃太

前回までのあらすじ

ストーリー

 東京から四国へ引っ越してきた渡海隼人が転校することになったのは妖怪の通う妖怪学校だった! クラスメイトは世間では知名度の低い四国のマイナー妖怪達。それ故に彼らは多種多様な方向でマイナーをこじらせていて…!?


 いつもクールなクラスメイトの嗤村(しむら)。土佐三大妖魔『笑い女』の彼女が普段笑わない理由は、“スターになるという夢のため”だという。「心から笑わせてくれる人が現れた時、夢について明かす」と話す嗤村。それを聞いて同じアイドル志望の仲間を見つけたと喜んだ紅坂は、皆を巻き込んでどうにか嗤村を笑わせようとする。しかし、クールな嗤村の能面フェイスは分厚く、あえなく玉砕していく渡海達。そんな中、どうやら紅坂の一挙一動が嗤村のツボだということが発覚。紅坂が天然っぷりを披露していくうちに…ついに耐え切れなくなった嗤村は大爆笑する。その瞬間、『笑い女』の能力によって、クラスメイト達も、風や草木、教室までも、あらゆるものに笑いが伝染し、その場は笑いの渦に。その後、約束通りに夢について話し出した嗤村だが、彼女の夢はなんと「お笑い界のスターになる」ことだった。嗤村は紅坂にやっとみつけた相方としてコンビ結成を持ち掛け…!?


 ある日、委員会未加入の渡海をめぐって、春の委員会勧誘祭が開幕した死国校。委員会めぐりを始めた渡海だったが、妖怪学校ならではの刺激溢れる委員会の数々に大混乱する。どこに入るべきか困った渡海は委員会紹介文の掲示物の中から無作為に1枚選んで、その委員会に入ることに。そうしてばらまかれた掲示物の中で、渡海の手に触れたのは…付喪神を飼育する、飼育委員のものだった。実は渡海にラブコールをおくる付喪神が裏工作したとは知らず、まんまと飼育委員会に入ることになった渡海。無事に「妖怪タラ飼育委員」が誕生し…!?

キャラクター紹介
  • 渡海 隼人
    (とかい はやと)
    どういうわけか妖怪の学校に転校してしまった人間の男の子。都会っ子。
  • 飴宮 初夏
    (あめみや はつか)
    男の人の身体を嘗める癖を持つ徳島のマイナー妖怪・嘗女。過去のトラウマからマイナーをこじらせた秘密主義に。しかし自己情報管理は飴の如く甘く、無意識に舌を滑らせがち。
  • 紅坂 光子
    (こうさか こうこ)
    人間界でのアイドルを夢見る妖怪。土佐三大妖魔のうちの一つ、赤頭(あかがしら)。激しい自己発光により、めちゃくちゃまぶしい。
  • 瀬々良木 碧
    (せせらぎ あおい)
    愛媛県の全身ずぶ濡れ妖怪・濡女子(ぬれおなご)。ひたすら自尊心が低く、自分が近付くとあらゆるものを濡らしてしまうことを気にしている。
  • 相模 次郎
    (さがみ じろう)
    香川県五色台白峰の天狗。八天狗の1つ相模家の正統な後継者であり、いずれは香川妖怪の頂点に立つ存在。高校を卒業するまでの限られた自由な時間を大切にしている。
  • 首野
    (くびの)
    人を誘い出し、首を吊らせる妖怪狸の2世。自縄自縛を強要してくる。
  • 夜行
    (やぎょう)
    徳島に伝わる首切れ馬にのり夜の道を徘徊する鬼。秩序を愛し、風紀委員として校則違反を厳しく取り締まる。
  • 嗤村咲笑
    (しむら さえ)
    土佐三大妖魔の一つ『笑い女』で、夢は「お笑い界のスター」。普段は能面クールだが、一度笑うと周囲を笑いの渦に巻き込む力を持つ。紅坂の言動が嗤村のツボで、紅坂をコンビの相方に誘っている。