こじらせ百鬼ドマイナー 南郷晃太

前回までのあらすじ

ストーリー

 東京から四国へ引っ越してきた渡海隼人が転校することになったのは妖怪の通う妖怪学校だった! クラスメイトは世間では知名度の低い四国のマイナー妖怪達。それ故に彼らは多種多様な方向でマイナーをこじらせていて…!?


 すっかり仲良くなったようでいて、実は渡海くん無しではまだ微妙な空気に包まれる飴宮さんと紅坂さん、そして瀬々良木さん。ある日、渡海くん不在時に三人は談笑を試みたけれど、なかなか上手く会話が続かない。会話の糸口に困った三人は、それぞれ渡海くんとの出会いの話を始める。すると自然に会話は進み、今までの思い出話で盛り上がり…ついにあだ名をつけ合う関係に。ぐっと距離が近付いて仲良しの友達になった…と思ったら、今度は三人の友達観のこじらせが発覚し…。


 「どこからが友達か?」渡海くんたちは香川の天狗・相模くんも交えて友達の定義を徹底議論することに。「友達はドラマ」という体育会系友情論を持つ紅坂さんに、契約書が無いと不安な弱腰姿勢の瀬々良木さん。そして飴宮さんには独自の友達段階ステップ制があり、全員の友達観は全くまとまらない。「気軽な挨拶が友達」派の渡海くんも混乱し、相模くんに尋ねると、相模くんは「いつの間にかなっているもの」とド正論。結局相模くんの言う「心が通い合う瞬間」まで友達の定義は一旦保留し、皆で下校することに。すると別れ際、最初は会話の話題提供にも秘密主義だった飴宮さんが、勇気を振り絞って一言。「私は星野源とか…好き」


 友達ステップをすっとばし、飴宮さんは精一杯、小さく大きな一歩を踏み出した!

キャラクター紹介
  • 渡海 隼人
    (とかい はやと)
    どういうわけか妖怪の学校に転校してしまった人間の男の子。都会っ子。
  • 飴宮 初夏
    (あめみや はつか)
    男の人の身体を嘗める癖を持つ徳島のマイナー妖怪・嘗女。過去のトラウマからマイナーをこじらせた秘密主義に。しかし自己情報管理は飴の如く甘く、無意識に舌を滑らせがち。
  • 紅坂 光子
    (こうさか こうこ)
    人間界でのアイドルを夢見る妖怪。土佐三大妖魔のうちの一つ、赤頭(あかがしら)。激しい自己発光により、めちゃくちゃまぶしい。
  • 瀬々良木 碧
    (せせらぎ あおい)
    愛媛県の全身ずぶ濡れ妖怪・濡女子(ぬれおなご)。ひたすら自尊心が低く、自分が近付くとあらゆるものを濡らしてしまうことを気にしている。
  • 相模 次郎
    (さがみ じろう)
    香川の白峯山の天狗。中二病のナルシスト。