ましろくんの補講アトリエ 山本百八

前回までのあらすじ

ストーリー

 美術が大好きな高校1年生の水野 真白。筆記と小論文で満点を取って念願の美術高校に入るも、壊滅的な制作技術とセンスの無さで入学早々留年の危機に! 見かねた教師の姉・礼は生徒の杉浦 このみに真白の講師になるよう依頼。真白には1週間後までに課題の再提出を要求する。弟の未来を憂う礼からは「マトモな絵が出せなければ転校させる」と宣告され!?


 転校を回避したい真白は、このみを頼ることに。初めは、このみの纏う不思議な雰囲気に戸惑うが、彼女の高校生離れした制作技術と優れた感性に感銘を受け、熱烈に褒めたたえる。一方、このみはそんな真白の圧に怯えて一度は逃げ出すが、絵に隠されたこのみの想いを読み解いた彼の真っ直ぐさに惹かれ、もう一度講師を引き受ける決意をする。


 課題提出に向け特訓が始まった。しかし、感覚派で伝えるのが苦手なこのみの指導では真白の技術は一向に上達せず、あっという間に1週間が経ってしまう。才能の無さを改めて痛感した真白は「ここにいたって汚いものしか生み出せない」とあきらめモードに。だが、その言葉を聞いたこのみは、自ら真白の手を取って絵を完成させてしまう。反則だが、二人の想いは礼に伝わり転校は保留に。転校を回避した真白が安心するのも束の間、礼によって実技対策の「補講部」の開設が宣言される。このみに加え同級生の果穂も講師となり、美術高校を無事に卒業するための前途多難な日々が幕を開ける――!!

キャラクター紹介
  • 水野 真白
    (みずの ましろ)
    珠川美術高等学園1年。美術が大好きで鑑賞知識が豊富だが、絵心は壊滅的。母親は芸術家で姉は学園の教師。
  • 杉浦 このみ
    (すぎうら このみ)
    真白の同級生。学年で一番絵が上手。いつも一人で絵を描いているため「幻の妖精」と噂される。補講部の講師。
  • 小森江 果穂(こもりえ かほ)
    真白の同級生。補講部の講師。
  • 水野 礼(みずの れい)
    真白の姉で基礎実技の教師。真白の卒業を憂い、補講部を開設する。