オオカミ男とぬりかべちゃん おだかけんたろう

前回までのあらすじ

ストーリー

 人間と妖怪の異種交流が進み、妖怪の特徴を残す「半妖」が存在する世界。半妖達が集う高校「山本半妖学園」に通うオオカミの子孫・小上志狼には悩みがあった。それは、緊張するとオオカミに変身しちゃうこと!! 「今日こそ俺は…オオカミにならない!!」と息巻く志狼だが、女子を前にするとあっさりオオカミに。そんな志狼にクラスメイト・加部塗美が協力を申し出る。ぬりかべの子孫である加部さんにとって、苦手を克服しようとする志狼が「性“壁”」に刺さったようで…? 志狼が女子に緊張しないように試練を与えてくれることになるが!?


 何者かが女子トイレに数日間引きこもっているから追い出してほしい――先生の頼みを渋々引き受けた志狼は、加部さんと一緒に女子トイレへ。そこにはトイレの花子さんが!! 実は花子さんは「かわや花子」というペンネームの有名漫画家であり、原稿が終わるまでトイレに缶詰するという。早く出て行って欲しい志狼達は、壁ドンシーンのモデルをすることに。加部さんに壁ドンされ、さらにアドリブで「好き」と言われた志狼は驚いてオオカミに! 一方、二人の様子に筆が乗った花子さん。原稿も無事完成し、立ち去ってくれたのでした。


 もうすぐ加部さんの誕生日。志狼と加部さんが付き合っていると誤解するろくろに半ば強制され、志狼はプレゼントを買いに行くことに。糊、肉、トースターとセンスゼロの志狼…。結局貫田も含め3人からプレゼントを贈ることになり、志狼の提案で手作りフォトアルバムを贈って加部さんも大喜び! その帰り道、ろくろ達に付き合っていると誤解されたことを加部さんに伝えると「え……付き合ってないの?」とまさかの発言が! 危うくオオカミになるところを、我慢した志狼。今日も今日とて加部さんに翻弄されっぱなしの志狼。果たして、彼女は志狼の救世主となるのか――!?

キャラクター紹介
  • 小上 志狼(おがみ しろう)
    オオカミ男の子孫。山本半妖学園に通う。緊張するとオオカミになってしまう。特に女子が苦手で学園生活で克服を目指す。クラス委員長。
  • 加部 塗美(かべ まみ)
    ぬりかべの子孫。志狼のクラスメイト。ぬりかべとしての遺伝で、壁にぶち当たってる人を見ると、グッと来る。また、身体を硬くできる。