Thisコミュニケーション 六内円栄

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  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     20世紀後半、突如地球に湧いた謎の生命体「イペリット」。人類にとって代わろうとする彼らが地上に充満させた有害なガスにより、人類は滅ぼされてしまった。


     そして時は21世紀。ガスの届かない雪山に、薬物により強化され不死身となった兵士・「ハントレス(女狩人)」を造る極秘の研究施設が存在していた。力に驕る彼女たち6人の前に現れたのは元軍人のデルウハ。力を見せつけハントレスの隊長となったデルウハと超人少女たちとの駆け引きが始まろうとしていた…。


     ハントレスたちの記憶を消すデルウハの作戦は、失敗に終わった。彼女たちの血の能力を駆使すれば薬の効果をほぼ無効にできると、所長が彼女たちに密告していたからだ。所長もハントレスたちと同じく、記憶を失う前のデルウハが行った「ハントレスを全滅させた方法」を忘れたままにしておきたいという利害の一致から、所長はデルウハを裏切ったのだと言う。


     再び勃発するデルウハVSハントレス。お互いに勝利条件は相手を無力化し、薬を飲ませること。薬を無効化できるハントレスであっても、意識を失った状態では血の能力を行使できないので、デルウハも戦闘で勝つほか道は残されていない。
     そんな中、デルウハは逆説的に、自分に薬を飲ませようとするハントレスたちの様子から、デルウハから失われた「ハントレスを全滅させた方法」が今なお有効であることを確信し、戦闘の中で見せるハントレスたちの警戒箇所や、デルウハの行動への反応から推理することになるが…!?

    キャラクター紹介
    • デルウハ
      雪山で「よみ」に保護された元軍人。合理的な性格で、指揮官時代は「悪魔」と呼ばれ、隊の秩序と己の保身のためなら平気で味方を殺していた。現在は「ハントレス」の指揮官となるが…。
    • よみ
      4番目のハントレス。イペリットを一人でなぎ倒すだけの力があるが、それ故自分より弱いと判断した者たちに横柄な態度をとる。
    • いちこ
      1番目のハントレス。真面目な性格で、妹たちを思い、助言をするが自分を臆病者呼ばわりする彼女らに嫌悪感を抱いている。
    • にこ
      2番目のハントレス。明るくお調子者な性格だが、よみを煽るなど攻撃的な発言をすることもある。
    • いつか
      5番目のハントレス。気難しいよみにも寄り添い続ける人情深い性格。ハントレスの再生能力をある程度自分の意志で操れる。
    • みち
      3番目のハントレス。他人に干渉しない性格だが、意外にもかわいいものが好き。ハントレス内で唯一研究所内の家族と親交がある。
    • むつ
      6番目のハントレス。自信がなく内気な性格だが、デルウハのように効率的な考え方をしている。勘も鋭い。
    • なな
      7番目のハントレス。通常のハントレスとは回復方法が異なり、負傷を成長させることで体を回復することができる。
    • はち
      ナナと双子の7番目のハントレス。少々内気な男の子。ナナと同じ体の構造をしている。
    • 美坊子
      イペリットを鎮めるため人柱を繰り返し自滅した、犀の村の元僧侶。吉永の能力で人付きのイペリットとして蘇る。
    • 吉永
      研究所で教会の神父をしていた。稀に使えるテレパシーの力でデルウハの秘密を暴くが、デルウハに大砲で殺された後、異形のイペリットとして復活する。
    • 所長
      「ハントレス」を造った研究所の所長。デルウハの合理的すぎる考えに圧倒されつつも、その軍事的指導力を買い、彼を「ハントレス」の指導役に雇う。
    • オスカー
      デルウハと同じ元軍人。デルウハに撃ち殺されてイペリットに捕食された後、異形のイペリットになってしまった。デルウハを非常に恨んでいる。実は女性。
    • 竜野
      研究所の新所長。人造イペリットを作り出す研究をしていたが、研究は失敗。自らイペリットになる薬を飲もうとするが、それを阻止するデルウハに刺され、イペリットになる前に死亡。
    • 替館
      新所長・竜野の研究内容に賛同し「意思を持ったイペリット」の研究をしていた。竜野に対して熱い信仰心を抱いている。