Thisコミュニケーション 六内円栄

前回までのあらすじ

ストーリー

 20世紀後半、突如地球に湧いた謎の生命体「イペリット」。人類にとって代わろうとする彼らが地上に充満させた有害なガスにより、人類は滅ぼされてしまった。

 そして時は21世紀。ガスの届かない雪山に、薬物により強化され不死身となった兵士・「ハントレス(女狩人)」を造る極秘の研究施設が存在していた。力に驕る彼女たち6人の前に現れたのは元軍人のデルウハ。力を見せつけハントレスの隊長となったデルウハと超人少女たちとの頭脳戦が始まろうとしていた…。


 デルウハはハントレス達を殺害後、この一件をハントレス同士の衝突により発生した事故として処理。しかしむつにはデルウハの疑いを再び話してしまう可能性があったため、対処として「俺が来た日にむつを殺したのはよみで、ハントレス達の仲を取り持つには記憶を消したほうが良いと判断したから」と伝えた結果、むつはデルウハを信用し疑いを完全に晴らすことに成功。


 にこから父親らしき人が研究所内にいるという相談を受けたデルウハ。そこで3番目のハントレス・みちには研究所内に家族がいることを聞く。しかしほかのハントレスにも、研究所内に肉親らしき存在はいるが誰も家族であると名乗り出ていないことを知る。ハントレス達の性格に問題が多いのは、親の愛情に飢えているのも原因の一つと考えるデルウハ。


 そんな中、研究所のダクト内にイペリットの幼体が出現。その区画にみちの家族が暮らしているため、みちが討伐に向かうことに。そんな彼女の家族を慕う姿をみたにこは、みちに嫌な態度を取ってしまう。
 ところがイペリット討伐後、にこは父親とおぼしき男を発見。デルウハの後押しで肉親か確認しに向かうが、父親だと思っていた男の正体は全くの無関係だったことを知る。あまりの恥ずかしさにある種のストレス発散になり、ひとまずにこは問題解決に向かった。


 一方研究所では、イペリットの幼体を捕獲し研究を進めるが、謎が多いイペリットは予想もしない成長を続けているようで…!?

キャラクター紹介
  • デルウハ
    雪山で「よみ」に保護された元軍人。合理的な性格で、指揮官時代は「悪魔」と呼ばれ、隊の秩序と己の保身のためなら平気で味方を殺していた。現在は「ハントレス」の指揮官となるが…。
  • よみ
    4番目のハントレス。イペリットを一人でなぎ倒すだけの力があるが、それ故自分より弱いと判断した者たちに横柄な態度をとる。
  • いちこ
    1番目のハントレス。真面目な性格で、妹たちを思い、助言をするが自分を臆病者呼ばわりする彼女らに嫌悪感を抱いている。
  • にこ
    2番目のハントレス。明るくお調子者な性格だが、よみを煽るなど攻撃的な発言をすることもある。
  • みち
    3番目のハントレス。他人に干渉しない性格だが、意外にもかわいいものが好き。ハントレス内で唯一研究所内の家族と親交がある。
  • むつ
    自信がなく内気な性格だが、デルウハのように効率的な考え方をしている。勘も鋭い。
  • 吉永
    研究所の一層で教会の神父をしている。布教活動に熱心だが、そのせいで周りの研究者たちに変わり者扱いされている。
  • 所長
    「ハントレス」を造った研究所の所長。デルウハの合理的すぎる考えに圧倒されつつも、その軍事的指導力を買い、彼を「ハントレス」の指導役に雇う。