Thisコミュニケーション 六内円栄

前回までのあらすじ

ストーリー

 20世紀後半、突如地球に湧いた謎の生命体「イペリット」。人類にとって代わろうとする彼らが地上に充満させた有害なガスにより、人類は滅ぼされてしまった。


 そして時は21世紀。ガスの届かない雪山に、薬物により強化され不死身となった兵士・「ハントレス(女狩人)」を造る極秘の研究施設が存在していた。力に驕る彼女たち6人の前に現れたのは元軍人のデルウハ。力を見せつけハントレスの隊長となったデルウハと超人少女たちとの頭脳戦が始まろうとしていた…。


 デルウハが隊長として雇われてから3日後、ハントレスを完璧なチームにするため、彼女たちに“点呼”を取るよう命じる。従う者もいるが、よみだけは「弱者からの命令は受けない!」と拒否。


 そこでデルウハは、イペリットを多く倒した者を強者とし、一つだけ好きな要求ができるという競争作戦を実行。しかし作戦開始直後、デルウハは使用する大砲が倒れていることに気づく。持ち上げるにはハントレスの怪力が必要だが、借りを作りたくないデルウハは別の策を考えるが、その場に残っていた1番目のハントレス・いちこに助けられる。借りを作ってしまったデルウハはいちこをたきつけ、前線に立たせ囮にすることで敵を倒し、競争に勝つ。しかも、攻撃の巻き添えにしていちこをも殺し、彼女の記憶を失わせることで借りを作った事実まで消して見せた。


 競争に勝ったデルウハの彼女たちへの要求は「点呼に応じる」ことだった。強さを示され、よみも命令に従い、ハントレスたちはデルウハを信頼するように。合理的かつ非道なやり方だが、一歩ずつ確実に成果を出していくデルウハ。しかし、6番目のハントレス・むつがデルウハを疑い始めて――!?

キャラクター紹介
  • デルウハ
    雪山で「よみ」に保護された元軍人。合理的な性格で、指揮官時代は「悪魔」と呼ばれ、隊の秩序と己の保身のためなら平気で味方を殺していた。現在は「ハントレス」の指揮官となるが…。
  • よみ
    4番目のハントレス。イペリットを一人でなぎ倒すだけの力があるが、それ故自分より弱いと判断した者たちに横柄な態度をとる。
  • いちこ
    1番目のハントレス。真面目な性格で、妹たちを思い、助言をするが自分を臆病者呼ばわりする彼女らに嫌悪感を抱いている。
  • にこ
    2番目のハントレス。明るくお調子者な性格だが、よみを煽るなど攻撃的な発言をすることもある。
  • むつ
    6番目のハントレス。内気な少女。常に声も小さく弱気なせいでよみに嫌われているが、妙に勘が鋭いためデルウハを気にし始めている。
  • 所長
    「ハントレス」を造った研究所の所長。デルウハの合理的すぎる考えに圧倒されつつも、その軍事的指導力を買い、彼を「ハントレス」の指導役に雇う。