ジャンプSQ.見開き漫画賞 結果発表!!

最優秀賞
賞金30万円
【課題部門】バトル
▶︎画力5/5点 ▶︎アイデア4/5点
カカル(23)東京
【助野先生より】
迫力があっていいですね。表情力も高いです。ファンタジーぽい世界観に学ランというミスマッチ感が興味を引きます。
【編集部より】
助野先生のファンタジーなお題にヤンキーの師弟関係というアイデアで応えたところを高評価。シンプルな描写ではあるが、見やすい画面になっており、足元に広がる亀裂や列車の効果線など細部の描き込みによって臨場感が伝わる見開きだった。
優秀賞
賞金15万円
【自由部門】
▶︎画力3/5点 ▶︎アイデア5/5点
蜂五郎(21)宮城
【助野先生より】
今回の中で1番良かったです。面白そうな漫画が始まりそうな予感。見せ方も良いと思います。あとはシンプルに画力の向上を心がけて頂いて。
【編集部より】
1P目で状況を分かり易く描写した上で、主人公の登場への期待感をあおる演出力があった。見開きの使い方も上手く、拳銃を持ったメイドの登場を勢いをもって描けていた。この先に待つストーリーが楽しみになる作品。
優秀賞
賞金15万円
【課題部門】ラブコメ
▶︎画力4/5点 ▶︎アイデア4/5点
堂村サダキ(21)東京
【助野先生より】
意外性があって良かったです。表情も引き込まれます。2人がどうなっていくのか、という期待も高まります。ブラは…?
【編集部より】
見開きの使い方としてはやや物足りないものの、奇抜なデザインの悪魔の登場から女の子のまさかのカミングアウト。それに対する悪魔の斜め上のリアクションなど、たった3Pで何度も驚きの展開がある作品だった。
優秀賞
賞金15万円
【課題部門】ラブコメ
▶︎画力4/5点 ▶︎アイデア4/5点
Yonaki(25)埼玉
【助野先生より】
ラブコメではなく実はバトルでしたか。意外性あって面白いです。恋が芽生えそうな演出がちょっと入っても面白かったかも、とかは思います。
【編集部より】
ラブコメのお題に対して、見開きのモンスターが蔓延るディストピアな世界観はいい意味で予想を裏切る展開だった。画力が高く、見開きの2Pだけで世界観や登場人物のキャラクター性まで表現できていてレベルが高い。
奨励賞
賞金5万円+2022年1月発売のRISEに掲載!
【課題部門】バトル
▶︎画力3/5点 ▶︎アイデア3/5点
ろたん(25)岩手
【助野先生より】
全体的に躍動感があって素晴らしいです。技術を磨くだけでは得られないセンスを持っていらっしゃいます。伸ばすべきは技術かと。
【課題部門】バトル
▶︎画力4/5点 ▶︎アイデア2/5点
やまの樹季(24)広島
【助野先生より】
画力は即戦力レベルです。デザインもいいので世界観も興味を引きます。迫力のあるコマ割り・画面構成の引き出しをもっと増やしていきたいところ。
【自由部門】
▶︎画力2/5点 ▶︎アイデア4/5点
與儀静佳(21)沖縄
【助野先生より】
ミステリーか世にも的な話か。演出•コマ割りの研究必須。アイデアがどんなに良くとも見せ方をミスると興味を持って貰えません。
【課題部門】バトル
▶︎画力3/5点 ▶︎アイデア3/5点
ハラクロオ(25)福岡
【助野先生より】
世界観や関係性がとても気になります。悪夢の怪物が見開きで目に見えて巨大化(パワーアップ)すると迫力が更に増したかも、と。
【課題部門】バトル
▶︎画力4/5点 ▶︎アイデア2/5点
長門紡玖(23)兵庫
【助野先生より】
「編集者が怒る」という展開ならもっと無茶苦茶でも良かったかな、と。線はキレイなのですが、表情力・画面構成はまだまだ修行必須。
特別賞
賞金1万円
【自由部門】
▶︎画力2/5点 ▶︎アイデア3/5点
浩一風ル(20)香港
【助野先生より】
訳あり風の少年の方が死ぬというのが意外性あって良かったですが、1枚目で少年の顔全体を見せても良かった気も。その方が落差が広がるので。
【課題部門】ラブコメ
▶︎画力3/5点 ▶︎アイデア2/5点
香山茜(22)長野
【助野先生より】
湧くのが「興味」か「疑問」か難しい演出。先を知らねば評価しきれないのは勿体ないです。読者をもう少し意識していただきたいかな、と。
【課題部門】ラブコメ
▶︎画力3/5点 ▶︎アイデア2/5点
コダイラジン(23)
【助野先生より】
え?何する気!?言葉の真意が気になります。でも「見開き」で「引き」が生まれているので、更にもう一枚見開きが必要になりますな。
助野先生 総評
楽しかったです。自分の丸投げしたアイデアがどう料理されるのか、というのはこれまでに無かった経験です。おそらく今回挑戦された皆様は見開きをふたつのパターン①漫画の導入部分。②クライマックス部分。のどちらかで捉えていたと思いますが、これはどちらとも漫画には相当重要であります。はじめに企画を頂いた時は「たった3ページで何が分かる!?」と思ったのですが、実際審査させていただきこれは当人の実力を測るにはかなり凝縮された審査基準であったと痛感しました。今回の3ページで高い評価の方は、どんなページ数であっても読み応えのある作品を描けるのではないかと思います。大事なのは、やはり読み手を意識すること。画力も演出も全てここに直結します。
編集部 総評
初めての試みでしたが、様々な角度から「見開き」を解釈した投稿が集まりました。ただ、発想力があり、かつ見開きを活かす絵が伴っている作品は多くなく、結果的にはアイデアと画力の総合点が高い作品が上位に入賞しました。アイデアと画力は漫画にとって重要な要素なので、投稿者の皆さんにはこの賞での評価を次の作品に繋げてもらいたいです。