スポーツ漫画賞 結果発表

あらすじ ササキに誘われ格ゲーを始めた英理。5年前の大会でササキを破って優勝して以降格ゲー界に君臨してきたが、勝って当たり前の戦いに嫌気が差して次の大会での引退を決意していた。それを察したササキが、英理を思い止まらせるために大会にエントリーするが…!? 講評 ●知的な印象と絵柄がマッチして読みやすい。もっと大きな大会を描いてほしいです。〈武井〉
●e-Sportsの魅力や熱さが描かれていて、手に汗握りながら読み進められました。〈稲村〉
●試合中に観客のリアクションや引きの絵を入れると更に臨場感が出ると思います。〈森田〉
●作者の勢いがしっかりと作品に乗っていて、人間の仕草の描写も丁寧でした。〈許斐〉
●読みやすく話もわかりやすい、まとまりよく描けている作品だったと思います。〈藤巻〉
●e-Sportsという題材も目新しく、試合中のバトルの演出もよく描けていました。〈矢作〉
あらすじ IH決勝で怪我を負い、そのトラウマからバスケを忘れようと努める明夢路。そんな中、幼なじみのあゆみと再会。あゆみはストリートバスケ界の有名人となっていた。ストリートバスケで試合を挑まれた明夢路は、あゆみ達のバックアップで再びバスケと向き合い始め…。 講評 ●試練を乗り越えるというスポーツ物の王道の展開に挑戦し、それぞれのキャラクターを立たせようとしていて好感が持てます。〈森田〉
●描きたいテーマや試合の画面づくりなど、作品を通して作者の熱意がしっかり伝わった作品でした。次回作に期待しています。〈許斐〉
●画力もあるし、バスケの試合の描写などのアクションはよく描けています。今後はキャラクターの描写に注力してみて下さい。〈矢作〉
講評 ●画のタッチが独特で面白いです。もう少し漫画向けに微調整できれば武器になると思います。〈藤巻〉
●テーマはよく描けていましたが、戦う事自体の面白さももっと盛り込んでほしかったです。〈矢作〉
講評 ●印象に残るセリフや表情がいくつもあり、主人公の心の動きに共感できる作品でした。〈森田〉
●フェイントやフリーランニングなどの技術をもっと描いてくれればより夢中になれると思います。〈武井〉
講評 ●爽やかで明るい作風と、かわいい絵柄が好印象だったので、長所を更に伸ばしてほしいです。〈許斐〉
講評 ●作画の力強さと、反発しあっている二人の化学反応がどうなるかを楽しめました。〈稲村〉
審査員の方々より

●スポーツ漫画は、誰かの人生を大きく動かすパワーのあるもの。今回はマイナー競技にもスポットの当たる作品もあり、スポーツ漫画の更なる可能性を感じることができました。いつか彼らの作品を読んだトップアスリートが世界に羽ばたく姿が見られる事を楽しみにしています!〈武井〉

●どれも自分の青春時代とは比べ物にならないくらい爽やかで、もっとスポーツに打ち込んでいればよかったな、と軽く後悔もしました笑。今回応募されたみなさんはこれからもそんな後悔を吹き飛ばすくらい熱くて爽やかで、感動する作品を描き続けてほしいと思います。〈稲村〉

●人間ドラマもさることながら、そのスポーツの魅力を余すことなく伝えることができるかどうか。読み手にわかりやすく伝え、その枠組の中でいかにして主人公たちの輝く瞬間を描く。その為の演出力や構成力を磨いていってほしいと思います。〈許斐〉

●スポーツ物の作品は絶対に臨場感が必要です。読者が息を呑んで戦況を見守り、手に汗握って主人公を応援したくなる…。そんな臨場感が満載で、熱量がバキバキの、燃えるような瞬間を切り取った作品を今後も期待しています。〈森田〉

●スポーツ漫画は作者が考えた新スポーツでもない限り、世界観やルールはすでにあり、新しく作る必要はほとんどありません。その分のエネルギーをすべて回すくらいで魅力的な主人公、それを引き立てるサブキャラを作ることを心がけてほしいと思います。〈藤巻〉

矢作 編集長より
題材として意外なものもあり収穫がありました。スポーツとはいえ、やはり漫画はキャラクターとドラマ。「ジャンプSQ.」はこれからも面白いスポーツ漫画を求めていきます。最後に審査員としてご協力いただきました著名人の皆様、作家の皆様、企画に加わっていただいたスポルティーバ編集部に感謝いたします。