あめとうみ ヤマガタアツカ

『あめとうみ』JC1巻発売記念PV!
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    同じ中学出身というだけでよく知らない同級生・宇海(うみ)と、高校でクラスメイトになった逢芽(あめ)。新しい環境で空回る宇海を放っておけず、助け船を出したことをきっかけに少しずつ宇海との距離が近づき始め――。


     選択授業で音楽ではなく美術を選択した宇海。自己表現が苦手で自画像を描くことにも迷っていると、同じクラスの風花に「宇海は集団の中にいたら自分を見失いそう」と言われてしまう。しかしその言葉にハッとした宇海は、自分を見失わないでいるにはどうしたらいいか風花に問うと「もがいている内に辿り着くかも」と返される。逢芽たちと過ごしている自分は、本来の自分でいられているのか、疑問を抱き…。


     大会に出るために、顧問の前で演奏を披露する逢芽たち。総勢30名が集まり、それぞれの音を懸命に奏でていく。その一方、宇海は余計なことばかり考え、手がおぼつかず焦ってしまう。その時、逢芽のソロパートを聴いてみんなを支えるために今ここに立っていることに気づき、宇海は下手くそな自分に腹を立てながらも今できる最善を尽くそうと、自分の音に向き合うのだった。


     演奏後、無事に顧問から大会出場の許可を得るが、指導不足を懸念した顧問に、部長と一緒に逢芽にも指導担当をしてほしいと頼まれてしまい――!?


    キャラクター紹介
    • 音坂逢芽(おとさか あめ)
      高校1年生。中学から続けて吹奏楽部でトロンボーンを吹く。どこか達観して見えるのは、学校生活にも人生にも何も期待していないからだと当人は語る。「めんどくさいこと」は好きじゃないので何事にも基本首は突っ込みたくない性格。
    • 空咲宇海(からさき うみ)
      高校に入学するも1週間無断欠席していた。馴れ馴れしいクラスメイトに心底うんざりしているが、拒めず笑顔で接する。中学時代は逢芽と同じ吹奏楽部に所属しコントラバスを担当していたが、ユーレイ部員で、逢芽とも顔見知り程度の仲だった。