ザ・ワンワンズ 三ヶ嶋犬太朗

前回までのあらすじ

ストーリー

 他国と戦争中のダックスランドという国の悪童矯正病棟には、アンデッドのジスフィ(11歳)、男性器に触れると相手の思考がわかるキューティパイ、殺戮機能はないのに殺戮をインプットされたロボットのスプートニク、敵国が送り込んだ元スパイ・ミッチが入っている。
 問題児(ワンワンズ)と呼ばれる彼らの日常とは……?


 キューティーが『命を尊重できる』ようにするため、マウスのドリームワークスの世話をすることになったワンワンズ。キューティーはさらに「ESPを使わずに相手の気持ちを察する努力をする」ように言われる。
 ワンワンズが揉めている間に、ドリームワークスがどこかへいってしまう。
 みんなでドリームワークスを捜しながら、キューティーはみんなの気持ちを理解しようとするもうまくいかない。


 ドリームワークスをくわえた猫を見つけ、キューティーはためらうことなく猫に発砲し、周囲を引かせてしまう。
 キューティーは、人の気持ちがわからないため「自分は心のどこかがオーバーヒートしてもう使えないのかもしれない」と漏らす。
 ジスフィは「心があるからネコを撃った」と、キューティーをフォローし、キューティーはその言葉に笑顔をみせる。


 ワンワンズの日常は続く――?

キャラクター紹介
  • ジスルフィラム
    11歳。ジスフィと呼ばれている。3歳の頃、科学の力でアンデッドになった。危険度Aの『悪い子』として、矯正施設に入っている。
  • キューティパイ
    ジスフィと同室。男性の性器を掴むと、掴んだ相手の思考が読める。神様から『人は罪を犯す前に死んで天使になるべき』という神託を受けた。危険度A+。
  • スプートニク
    殺戮用アンドロイド兵器の余りで作ったアンドロイドで、子ども型高性能AI。殺戮をプログラムされるも、殺傷能力はない。危険度A+。
  • ミッチェル
    ダックスランドと戦争をしている国・マンチスタンの少年。スパイとして矯正施設に入り込んだ。「コロサナイデ」しかダックスランドの言葉を話さない。
  • チミペロ
    自己犠牲的な女の子。誰からも手紙がこない。道徳はA+だけど、よく隔離病棟に入れられている。実は危険度Sで…?