ザ・ワンワンズ 三ヶ嶋犬太朗

前回までのあらすじ

ストーリー

 他国と戦争中のダックスランドという国の悪童矯正病棟には、アンデッドのジスフィ(11歳)、男性器に触れると相手の思考がわかるキューティパイ、殺戮機能はないのに殺戮をインプットされたロボットのスプートニク、敵国が送り込んだ元スパイ・ミッチが入っている。
 問題児(ワンワンズ)と呼ばれる彼らの日常とは……?


 夜中、母親と通話していると、いもしない女の子の声が聞こえると言われたジスフィ。しかも電話室の隅に、長髪の何かを見てしまった。
 スプートニクとミッチは幽霊を信じなかったため、ジスフィはワンワンズを連れて電話室へ。電話室の隅には髪の長い人がいて、全員部屋へと逃げ帰る。
 そこに電話室の隅にいた男……ヒッピー大学生が入ってきた。幽霊の正体は刺激を求めて矯正児童棟宿舎にきたヒッピー大学生で、電話室の隅でキマッていて動けなくなっていたのをジスフィが見ただけだった。


 一件落着に思えたものの、ジスフィのママが聞いたのは「女の子の声」だったことに気づき、ジスフィは電話の時みんなについてきてもらうように。
 ワンワンズたちの日常は続く――…!

キャラクター紹介
  • ジスルフィラム
    11歳。ジスフィと呼ばれている。3歳の頃、科学の力でアンデッドになった。危険度Aの『悪い子』として、矯正施設に入っている。
  • キューティパイ
    ジスフィと同室。男性の性器を掴むと、掴んだ相手の思考が読める。神様から『人は罪を犯す前に死んで天使になるべき』という神託を受けた。危険度A+。
  • スプートニク
    殺戮用アンドロイド兵器の余りで作ったアンドロイドで、子ども型高性能AI。殺戮をプログラムされるも、殺傷能力はない。危険度A+。
  • ミッチェル
    ダックスランドと戦争をしている国・マンチスタンの少年。スパイとして矯正施設に入り込んだ。「コロサナイデ」しかダックスランドの言葉を話さない。