彼岸の螢 餅月舞茶

『彼岸の螢』公式PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     ある日、仕事を抜け出して織ヶ島を訪れていた三島聡(みしまさとる)のトラックに轢かれてしまったこの島の少年・熾野蛍(おきのほたる)。被害は手に持っていたアイスがダメになったことだけだったが、蛍は轢いたことを黙っている代わりに一緒に島めぐりをしましょうと提案。半ば強引に二人で島内を回ることに。
     祭りの準備で賑わう様子を見て、以前、彼女の理衣と一緒に島に訪れた時の思い出を楽しそうに語る三島だったが、日没が近づくと、蛍を置いて逃げ出すようにその場を去っていき――。


     理衣が死んだとき、葬式で身内からの酷い扱いを目にした三島は、そばで看取れなかったことを悔やみ、理衣の遺体を持ち出す。そして、三島と理衣の間に「因果の灯糸(いと)」が繋がれ、理衣は残鬼になった。それは、生者の深い情念が原因で、遺体が夜に動き出し人を襲うようになった存在であり、三島は身を挺し理衣だったモノが人を襲わないよう抑えながらこの島へやって来たのだった。


     三島の後を追った蛍は、山中で理衣との心中を試みている三島に遭遇。理衣の状況を伝え、弔うことを提案する。蛍の正体は生者と死者を繋ぐ「因果の灯糸」を断ち、生の仕舞いを見届けることができる弔師(とむら)であり、三島と出会ったとき「因果の灯糸」を感じたため、一緒に島めぐりを提案していたのだ。
     理衣との別れに悲しみながらも彼女の魂を縛って苦しめていたのは自分の想いだったと悟り決心する三島。蛍の手で「因果の灯糸」を断たれた理衣は、三島の胸の中で弔われたのだった――。

    キャラクター紹介
    • 熾野 蛍
      (おきのほたる)
      織ヶ島に住む高校生。残鬼と繋がる「因果の灯糸(いと)」を 見ることができ、弔師(とむら)として残鬼となった遺体を弔っている