織ヶ島のお寺・桜闇寺に住む高校生・熾野蛍は、弔師として生者と死者を繋ぐ「因果の灯糸(いと)」を断ち、生の仕舞いを見届けている。
生前は大人気アイドルグループのセンターとして活躍していた宇角愛(うずみ まな)の遺体の葬送を一任された蛍。遺体と灯糸が繋がるグループ結成時からのメンバー・万丈湖玉(ばんじょう こだま)に話を聞くと、親友で大好きだったと涙を零すが、明日には仕事を再開するとも言う。湖玉の心情を掴めず、灯糸を斬れなかった蛍は、湖玉と島巡りをすることに――。
友達はいないと語り、無神経な性格で、流行りにも疎い蛍を前に、「いい人」を演じるのを辞めて素を晒す湖玉。さらに、相方だった愛を太陽のような天性のアイドルと表現する湖玉の顔には陰りが見えて…。
島を巡っていると、阿津馬と遭遇。蛍と阿津馬の遠慮のないやり取りを見た湖玉は、愛との楽しい記憶を思い出し、独りで毒づく。
その夜、湖玉は蛍に「友達いるじゃん」と言い残し、愛の遺体を置いたまま桜闇寺から姿を消してしまい――。