ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」大場つぐみ 先生 & 群千キリ 先生

《5》困った時は、担当に相談だ!

群千 ネーム前の物語を考える段階で、どんな時にアイデアは浮かびやすいですか?

大場 私は普段、ボーッとしていることが多くて…。あまりにボーッとしすぎて、ご飯も1日1食の時もあります。きちんと集中して考えているのは、1日で1時間ないし2時間ないくらいですね…。〆切が近づくのに比例して考える時間が増えて、その間に展開ができていきます。アイデアが浮かぶのは入浴中が割と多いかもしれません。あとはひたすら部屋の中。ファミレスや喫茶店で考える方もいると思うんですけど、外に出るのが面倒くさいので…(笑)。

群千 詰まった時も部屋の中ですか?気分転換などは?

大場 詰まっても部屋の中です。ひたすら考えるだけ…考えるしかない。それでも浮かばなかったら、もう寝る!私の場合は運動も違う気がしますし、食にもそこまで興味がなくて。逆に良い方法があったら教えて欲しいのですが、ありますか?

群千 私も先生と一緒で寝ます!もしくはネットショッピングとかでしょうか…。

大場 あ、それは私もあるかもしれない。衝動買いしますね。ネットで洋服や靴を見るのが好きなので、家にはやたら靴がありますね。Tシャツもいっぱいあります。

群千 やはり大場先生でも詰まることはあるんですね…。

大場 ありますね。ちなみに入浴以外だと、担当さんとの打ち合わせで思いつくことが多いです。やっぱり人と話すことは大切だと思いますよ。一人の力では限界があります。それに未だに自分の描いたものが面白いのか、面白くないのか、客観的に見られませんからね。担当さんに読んでもらって初めて分かる。『バクマン。』を連載する時も、アイデア自体は面白いと思っていたんですけど、読者の皆さんにも同じように面白がってもらえるのか…と。それは前作の『DEATH NOTE』のヒットに対するプレッシャーもあったのですが。今回の『プラチナエンド』もプレッシャーを感じていて、本当はもっとひっそり始めたかった。あんなに広告を打ったりしないで!(笑)