ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」あらゐけいいち 先生 & 白無新木 先生

《4》続ける秘訣は満足しないこと!

――『日常』はアニメ化されましたが、これは多くの作家が目指す目標でもあります。あらゐ先生にとってはいかがでしたか?

あらゐ すごく不思議な体験でした。自分の描いたモノがテレビから流れるんですからね。
絵が動いて、声が出て、音も付くと説得力が凄い!セコイなぁと思いました(笑)。自分もアニメ作りたいと思いましたもん。ただ、いくら映像が面白くても、自分の漫画が面白くなるわけじゃないんですよね。「次どうするか」とか「今度はもっとこうするか」とか、結局満足できない。

――満足しないからこそ、次の回や作品への意欲につながるのでしょうね。

あらゐ 漫画を描いていても、一時的な満足はあります。面白いネームが描けたとか。でも原稿が手を離れるといいか悪いかの評価となり、雑誌に載った後も単行本の部数とか、毎回階段があるんですよね。そして一番の目的はそこではなく「読者に受けたか受けなかったか」。で、たくさんの人に見られるということは、火が付く時も絶対くるということ。そこで「自分はこうだ!」みたいなものを1個持っていることは大事だと思います。

筆洗 ところで『日常』のタイトルはどのように考えられましたか?

あらゐ 僕はタイトルもキャラの名前も付けるのが苦手で…。自分で恥ずかしくなってしまう。で、『日常』は最初『普通』というタイトルで、極力作品のハードルを上げ過ぎないようにと出てきたものです。例えば『超爆笑ギャグ劇場』みたいなタイトルだったら、絶対に面白くないと許されなさそうで怖いですもん!

筆洗 『日常』ってタイトルとして完璧だと思うんですよ。僕はタイトルに困ると「○○の日々」「○○の日常」とかつけたいけれど、『日常』があるから使えなくなってしまって(笑)。