なんだか全然もうわからなくて怖かったです。でも辻褄があっているので、やばかったです。なんだろうこれ。なぜこれが描きたいのかもわからないし、なぜこれを描いたのかもわからないし、なにを目指しているかもわからないのに、おもしろく読ませられていて、素晴らしかったです。ここまでなにもわからなくても、作品内のルールが違反がなくきっちり描かれていると辻褄があうのだなぁと、逆に勉強になりました。もしアドバイスするとすれば、この作風での最大の読者数はどこにあるのかを見つけられればオンリーワンになれると思います。

とてもバランスよく、全体的に描けていたと思います。絵もうまいし、粗がなかったと思います。ここまでうまいと、なにが描きたいのか、売りはなにか？にもっともっと純化しないと、売りの弱さが目立ってしまうなというのが残念なところ。でもこれは欲張りな要求で、全体のレベルが高かったと思います。激烈な、そしてユーザーが興味がある売りに目を向けてかければ、もうプロだと思います。

こんな面倒な構成のものを、こんなに読みやすく描けるのかーと思いました。僕は挑戦しない面倒な構成なので実力を感じました。ただ、なぜ挑戦しないかといえば、面倒なわりには、受けない話系に見えるからであり、よくある話系ではあると思うので、ここまで描けるのであれば、なにが受けるのか？ということに強い意識を持って描くと、なんでも描けるのではないかと思います。期待しています。

作品に入り込んで読めました。あらゆることがとてもよくできていて、楽しめました。話の作りは昔話によくあるものなので、それをきちっとかけていることが偉いなと感じつつ、これだけ描けるなら、人気の出るキャラクター漫画の形へたどりつけるのかもみてみたいなと感じました。

読みやすく読めました。なんでもない話なのですが、なんでもない話を読みやすく読めるように描ける、飽きさせず読めるようにするのは大切なことなので、独創性や設定、強いキャラを使う作品も挑戦してみてほしいなと思いました。

絵がうまくて、読みたくさせる力があると感じました。やりたいこともたくさんあって、派手でよいなーと感じました。ただ、やりたい気持ちは伝わってくるのですが、やりたいことをわかりやすく描くこと、読者がわかりやすい形に描けていないので、内容がわからなかったことが残念でした。まだ若く、そして受ける絵が描ける力があるように思うので、それが解消できたら大きく伸びると感じました。読者が理解できるラインについて大きく恐怖して、編集さんとたくさん話すといいと思います。