面白かったです。登場人物多いのにそれぞれキャラ立ってましたし、先の展開がどうなるのだろうか？と興味持ちつつ読めました。主催が全然悪そうではなかったり、色んなことがしょーもない所が遊び心感じられて良きです。今後は「キャラ」とか「萌え」とか、展開以外で物語を引っ張っていく力がつくとより良いのではないかと思います。

今回拝見させていただいた作品の中で、一番粗削りですが、一番磨けば光る原石だと思っています。個人的に。漫画というエンターテイメントとしての根幹が備わっているというか。足りないものも多いのですが、画力もオリジナリティも全てこの根幹に上積みされていくものだと思うので。樫出しいながエロカッコ良かったので+1万億点。

もうちょびっと柔らかい表情の描き分けもできるようになっても良いかも。クライマックスの笑顔はとても素敵だったのですが、全体通じて表情が硬いというかキツイ印象。物語には緩急が必要とはいいますが、それは表情も込みと思ってもらってよいかと。もうちょい力の抜けた絵があると、昂ってるシーンがより際立つのではないか？と思われ。

「既に完成されている」という感想。そのため読み手を選ぶ作品（作風）という気がしなくも。好きな人はめっちゃ好きで推してくれるでしょうが、逆も然りでしょうか？ご自身の好み（作風）をとことん追求するか、流行や市場調査的なものを取り入れていくか。両方同時に追うのは可能。個人的には可愛い女性キャラがいると嬉しい。

15歳でこれ程のクオリティの漫画が描けるのかと脱帽。最後の「あいあお」のシーンがめちゃくちゃ良かっただけに勿体無いという気も。いっそ主人公の脳内視点で描く時は耳が生えるだけでなく完全なキツネにするとか、ぐにゃぐにゃした背景にするとか、「あいあお」のあとに世界がパッと現実に戻るとか？現実と脳内イメージの違いが明確だとより世界観に没頭出来たかも。

スムーズな展開で引き込んでいく物語の展開のさせ方はとても良かったです。構成としてはもうちょっと主人公のスポットの当て方に注力して頂きたいところ。最後に美味しいところ持っていかれてることとか、名前がないこととか。アングルによって同じキャラでも別人に見える時があるので、その辺の画力も全体的に向上必須。