RISE新人漫画賞 19年12期 結果発表

RISE新人漫画賞 結果発表

CROWN新人漫画賞 結果発表

クラウン新人漫画賞

ネーム力の高さが高評価!審査員特別賞2本出る!

個性豊かな作品が集まった12月期のRISE新人漫画賞!審査員特別賞を射止めた二作品をはじめ、最終候補者の今後の活躍に期待大だ!

審査員
審査員 総評 全体的に「オチがこうなら、前半で別のフリを入れれば良いのに…」というものが多かったです。読み切りは「このマンガはどうでしたか?」という見本市のようなもの。読み終わって魅力的なキャラや話だと読者に感じさせる為に、必要な前振りとはどんなものなのか。脇のキャラクターはどこまで必要なのか。原稿を書く前に全体の構成や必要なエピソードの取捨選択にももっと時間をかけて欲しいと思いました。(竹内)
幅広いジャンルの作品が集まっていて良かったです。個性的な絵を描かれる新人さんが多く、これからがとても楽しみです。人物以外の作画も蔑ろにせず、いつどこで何をしているかをしっかりと絵で見せる努力を。ストーリー展開においては端的で王道なものが殆どで、綺麗に纏まってはいますが、少し読むとラストまでの流れが見えてしまうのが少々残念でした。自分だけの武器を既にお持ちの方ばかりでしたので、もう一歩上を目指してみて下さい。(三好)

月間TOP審査員特別賞 賞金20万円

SEXROID 31P
三井千春 24歳/三重県

あらすじカメラに写した相手の経験人数が見える端末、「セクスロイド」を手にした童貞高校生、入門宗一。片思い中の市川さんの経験人数を見ると、なんと128人だった…!

審査員のアドバイス経験人数が可視化されるというアイデアは良くあるものだが、それをウェブサービス化してお金を稼ぐという展開は良かった。返済したあと、さらにオマケの展開で(恐らく)違法な借金取りを少しでも懲らしめることが出来たらカタルシスがあったと思う。絵は固いが31ページでまとまっており、エピソードにも無駄がなく読みやすい。その分ヒロインの可愛い描写や、主人公がなぜ彼女が好きなのかをもう少し読んでみたかった。(竹内)
絵もストーリーも青年誌向けですが、特殊なアイテムやギャグシーンを入れ込む事で、生々しい設定を上手く調整出来ていると思います。このバランス感覚は是非大事にして頂きたいです。人物がリアルテイストな絵柄なので、背景の白さ、3D素材やフリー素材以外の画力不足が目立ってしまい、とても勿体ないです。日常の空気感を表現する為にも、描き込む努力をしてみて下さい。人物の絵の良さがもっと活きてくると思います。(三好)

編集部のコメント序盤のギャグ展開からの後半のシリアスな流れはいい意味で読者の想像を裏切っていた。多少強引ではあるが、見せ場を作ろうとする意識があるのも良い。今後は基礎的な画力を向上させ、特徴のない絵柄を工夫してほしい。

審査員特別賞 賞金20万円

ゴールドフロット 34P
滝口蓮 20歳/千葉県

あらすじ死後硬直後に身体が宝石に変化する「ゴールドフロット」は人間の乱獲により絶滅の危機に瀕していた。そして生き残った一匹の前に殺し屋を名乗る少女が現れて…?

審査員のアドバイス死刑囚が来て倒すだけの構成になってしまっているので、戦いが始まる前に時間を取り、主人公がなぜフロットが好きで家族というものをどう思っているか?のフリをもっと効かせなければ、一緒に戦わず、ただ守ってもらっただけのフロットの中の気持ちが変わる理由が浅いように思えてしまった。エピソードに厚みを持たせられるような構成にすればもっと良かった。(竹内)
冒頭、まるで絵本の様な可愛らしい生き物の登場とその設定に驚かされました。絵柄、アクション、心温まるストーリーのバランスが絶妙で、一気に読み進められました。心理描写がとてもお上手なので、それぞれのキャラクターにすんなり感情移入が出来て良かったです。とても独特で個性的な絵柄は、是非このまま伸ばしていって欲しいと思います。見やすい画面構成と人物の画力の向上、特に女の子のデッサンが課題です。(三好)

編集部のコメント構図や細部にまでこだわった描写に、作者の気概を感じた。また、描きたいテーマを過不足なく、心理描写を伴って描けているのが好印象だった。「死後に宝石なる」という設定をストーリー展開に活かせればさらに良かった。

最終候補作 賞金10万円

セカイノトビラ 48P
ヒガシノエデン 30歳/千葉県

あらすじ引きこもりがちな高校生・田口幸太は、「今日から担任になった」と言って訪ねてきた憧れの元歌手・ケントと共に文化祭で披露する演奏を練習し始める。

審査員のアドバイス心情、モノローグをたくさん書きすぎて損している。他人からの評価は気にしていない主人公だと思っていたが、見返してやる!という気持ちが途中で出て、結局主人公は有名になって同級生に復讐したい奴なのか、憧れの人物と舞台に立って認めてもらいたい奴なのか何なのかわかりづらかった。ラストまでに読者に絶対に頭に入れておいて欲しい要素を絞って読みやすくして欲しい。(竹内)
完成度の高い作品でした。キャラクターの心情描写、演奏シーンの表現、ギャグのバランスなど、とてもお上手です。背景や小物も手を抜かずに描き込まれていて好感が持てます。主人公だけではなくラストに先生にもスポットを当て、互いに救い合っていたという構成も良かったです。人物の絵がもう少し安定すると更に良くなると思いました。(三好)

編集部のコメント独特な表現や演出に工夫を感じた。シリアスなのかギャグなのかが曖昧で、読者を混乱させるシーンが多々あったので、客観的に作品を見直して欲しい。

最終候補作 賞金10万円

がんばれ野沢くん。 20P
月島大 21歳/福岡県

あらすじ誕生日にショートケーキを食べたことを境に、あらゆる身体能力が人並外れてしまった野沢くん。いじめっこの権田くんの暴力を見かねて止めに入るが…?

審査員のアドバイス能力の謎は謎のままでいいが、友人の上野君は野澤君は助けても、なぜ蟻子君は助けなかったのかと思ってしまう。ギャグ漫画の意識で書いていると思うが、教室内のいじめと暴力を扱っている以上、書く側としてはあらゆることに気を遣って書いてほしい。決着も金的による事故として解決しているが、改心していない以上、すべて吹き飛ばすような笑いで締めて欲しい。(竹内)
ある日突然謎の力を得るというありがちなストーリーですが、テンポ良く話が進んで読みやすかったです。ただ、ギャグ漫画にしたいのかストーリー漫画にしたいのかが曖昧に感じました。設定やシーンも内容と上手く繋がっておらず、ショートケーキがキーアイテムかと思いきやそうではない、手にした身体能力を駆使して悪者を倒すのかと思いきやそうでもない。提示したテーマに対して不親切な終わりにならない様に、読者が見たいもの、知りたい事を意識して盛り込んでみると良いと思います。(三好)

編集部のコメントシンプルなつくりだが、主人公のキャラが良く、軽やかに読み進められた。ギャグかハートフルのどちらかに寄せるなど、売りになる要素を作って欲しい。

最終候補作 賞金10万円

夢遊戦 31P
星谷輝 28歳/神奈川県

あらすじ大俣家と小俣家は一族の誇りをかけ、毎夜夢の中で戦っていた。しかし、大俣家の現当主・英明は相手当主の女の子との戦いに飽き飽きしていて…?

審査員のアドバイス爺さんの説教は少しでいいので、彼女の日常と主人公の関係性がわかる描写があったら良かった。彼女に告白するオチなら、もっと可愛く内面も書いてほしい!同じクラスにいるのに夢では外見が違ったり、なりたい性格に寄せているからわからなかったとか。削るべきところは削り、内面を掘っていく方向で構成してほしい。読後感は楽しく設定のトンデモさも気にならなかった。(竹内)
シンプルな絵柄ながら、ヒロインがとても可愛く魅力的に描けていました。原稿用紙1枚の中での画面全体の構図もよく考えられていて、とても読みやすかったです。反面、淡白に見えやすいので、出会いや決闘、告白のシーンなど、大事な場面はもう少し描き込みを増やして表現の幅を広げてみると良いと思います。展開や設定にももう一捻りあると良かったです。読者が読み終わった後、印象に残る様な作品作りを心掛けてみて下さい。(三好)

編集部のコメント夢の中での戦いが現実世界に与える影響が描いていないので設定が活かされていないように感じた。ラブコメ要素を強くするか、バトルを丁寧に描いて。

最終候補まであと一歩の作品

  • 怪人萌え戦士・メイドライザー 30P 北岡亜櫻 26
    独自のセンスが光っていた。もっと丁寧に原稿を仕上げよう。
  • 歌唱植物 35P 小熊真紀乃 21
    雰囲気のある演出は好印象だが、それだけにならない工夫を。
  • とうとうろうろう 53P 森川日夜 20
    少年漫画らしいアクションを描こうとする意識があった。画力の向上を。
  • Grei・fen—グライフェン— 44P 流瀬 響 21
    ありがちな展開になり過ぎないオリジナリティが欲しい。