新人漫画賞SPARK 25年5月期 結果発表
新人漫画賞 SPARK 結果発表
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RISE新人漫画賞 結果発表

今回も楽しく審査させて頂きました。作家さんそれぞれに強みとこだわりが感じられて、クオリティー的には平均点が高い回だったように思います。一方で当然、それぞれに弱点もあるので、担当さんの力を借りて、自分の弱点を炙り出し、ちょっとずつ克服していってほしいと思います。(主にネーム部分)「苦手な部分は思い切って捨てて、得意なことで勝負しろ」という創作論もあるとは思いますが、漫画はいろんな要素が複雑に絡み合ってできあがるものなので、「何かを捨てたら他の部分が伸びた」ということは基本的にないです。現状で繁盛してないごはん屋さんが、「店の掃除と接客を捨てたら、料理の味がアップして繁盛した!」とは、普通はならないと思います。単に「店が汚くて接客が悪い、繁盛してないごはん屋さん」になってしまうだけです。なので、最低限商売が成立するレベルまでは、苦手なことやできてないこと、やりたくないことにきちんと向き合っておくと、連載まで辿り着きやすくなるし、その後がいろいろ楽になると思います。なお、少年漫画で「キャラクターが大事」とよく言われるのは、「魅力的なキャラクターは作品の欠点を見えにくくしてくれるから」という側面もあります。なんだかんだそこで救われることもあるので、キャラクター作りの鍛錬も並行してできるといいんじゃないかと思います。ガンガン鍛えましょう。ご応募ありがとうございました。
最終的に佳作デビューを果たした作家が3人出る豊作回となった。画力の高く、個性が溢れる印象的な作品が多く集まったと思う。作家本人が描きたいものが見えにくかったのが少々勿体ない。読者への売りポイント、そこを活かすことを考えつつ、「この物語で何を一番描きたかったのか」という軸を大切に持っていてほしい。

主人公(宇宙人)の能力が「地球人に擬態すること」なんですが、擬態したまま話が終わってしまうので、仲良くなった男の子に主人公の正体がバレそうになる(あるいはバレる)という展開は必要な気がしました。それがないなら「擬態」という設定がなくても話が成立してしまいそうなので。引きの構図がバランスよく入っていて、キャラの表情が自然で明るく、辛い境遇で育った主人公が恨みや憎しみに支配されずに前向きに生きているのが、個人的に読みやすくて良かったです。

後半現れる「擬態型の敵」が、すぐに擬態を解いてしまうのがもったいなく感じました。擬態した敵に主人公が奇襲されて、それをかばったヒロインがやられる、という流れのほうが、ベタですがピンチ展開の納得性が高いように思います。主人公の覚醒が、初回はダメで、2回目はいけたのはなぜか、理屈が欲しかった気もします。キャラの絵柄がシンプルで読みやすく、ヒロインのデザインもふつうにかわいいので、癖を抑えてこのまま進化していってほしいです。

絵にやや癖はあるものの、印象的な構図や、手触り感のある能力の表現など、作画にいい意味でのこだわりが感じられて良かったです。後半、主人公が魔女の能力を使って悪役を殺す、という場面が、作品トータルで見るとやや過剰な印象を受けたので、中盤悪役に殺されてしまう祖母のキャラをもっと印象的に描いたり、悪役にもっと「こいつを放っておくとやばい」と思えるエピソードを盛るなどして、読者が主人公の逆襲展開を気持ちよく読める工夫があるともっとよかったです。

ムダな前置きがないのはいいことだと思うんですが、オカルト・伝承オタクとかじゃない限り、「自分と瓜二つの人間と出会う」→即「ドッペルゲンガーだ!」という発想にはならないように思うので、ドッペルゲンガーという本題に入るまでに、もう一手間かけてもよかったように思います。キャラの掛け合いにちゃんと性格が出ていてテンポがよく、ページ数の割に満足感があり、「ドッペルゲンガーって実は……」という流れもけっこう腑に落ちておもしろかったです。

小物や背景までしっかり描こうという意識があり、細かいイベントの密度が高く、展開を間延びさせない作りにサービス精神を感じました。しかし、作中のキャラと読み手のテンポに差があり、読者が情報を飲み込む前に主人公たちが先へ進んでしまうため、謎解きや展開に読者が参加できない印象もありました。読者と同じ速度で情報を処理する脇キャラを追加するなどして、用意したネタや展開が、読者にも飲み込みやすくなるように工夫してみましょう。


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